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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【5時に夢中!】中瀬ゆかりのエンタメ番付12月場所(2023年12月21日)

 

 

中瀬ゆかりのエンタメ番付12月場所のまとめです。

 

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!

 

 

 

 

 

 

【関脇】コミックエッセイ・くらべて、けみして校閲部の九重さん:こいしゆか

内容

普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語!(Amazonより)

 

注目ポイント➡校閲者たちの本にかける変態的なほどの熱い思い

 

中瀬さん:

間違えがなくて当たり前という仕事。編集者は感謝を滅茶苦茶しています。縁の下の力持ちが校閲者。本作は新潮社の校閲者がモデルとなっていて、知られざる校閲という仕事の実態が事細かに書かれている。そんな校閲者たちが作者の表現とどう向き合うか。どれだけの苦悩や迷いを経て鉛筆を入れているか、その舞台裏が滅茶苦茶面白い。

 

その実態は変態なんじゃないかと思えるほど粘り腰で、時には現地に取材までに行くなんてことも。例えば、この日が満月だったか否かとか、古地図を見て当時を解析してシーンを書き直させたりと、変態としか言いようのないほどの細かさ。読書好き、お仕事小説好き人間は必見の一冊。

 

私も初めて知るような「震える校閲のエピソード」がてんこ盛りでめちゃめちゃ面白かった。本を読み終えると得した気分に。

 

次は大関👇

 

 

 

 

 

【大関】パッパキ北京:綿矢りさ子

パッキパキ北京

パッキパキ北京

  • ノーブランド品
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 宣伝PVも必見。チャイナドレスを着た綿矢さん、お綺麗です。

 

内容

コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!(Amazonより)

 

注目ポイント➡「人生エンジョイ勢」菖蒲のパワフルな北京生活

 

中瀬さん:

菖蒲は元ホステス。女友達と微妙なマウントを取り合っている。それがまず爆笑。北京に向かった菖蒲は、コロナ禍で隔離されたりとか色々ありながらようやく北京に入る。

菖蒲の観察眼を持ってパワフルに突き進みながら、北京の魅力、とんでもなさ、面白さを書いている。

 

「人生エンジョイ勢」、身近にいたらあまりかかわりたくないような菖蒲だけど、読み進めていくと、すっきりした羨ましさまで覚える。ラストが痛快。北京生活の果てに菖蒲が行き着いた究極の人生戦術が書いてある。伏線はあるんですけど、めっちゃ笑わせてもらいました。気が付けば元気がチャージされ、読んで得したな~と。そういう一冊でした。

 

いよいよ横綱👇

 

 

 

 

【横綱】映画:哀れなるものたち

www.searchlightpictures.jp

内容

舞台は19世紀末のスコットランド。若き女性ベラは自ら命を絶ってしまう。しかし、なんとベラは天才外科医・バクスターによって胎児の脳を移植され、劇的に蘇生する。成熟した肉体と、無垢な精神を手に入れ、新たな人生を歩き出したベラ。やがて彼女は世界の真実を知るため大陸横断の旅へ。彼女の純粋な瞳には世界はどう映るのか。そして、彼女が知った真実とは?

 
注目ポイント➡「全身女優」エマ・ストーン様の神演技。脇の俳優陣も凄いよ!

 

中瀬さん:

とにかくエマ・ストーン様、私大好きなんです。この映画の中でエマストーンはビックリするくらい全裸で、いわゆる「いたすシーン」も、全然いとわず、おっぱい丸出し、下も丸出し、私の言い方が品が悪いわ(笑)難しい役どころをよく演じ切ったなと思います。

 

これ、オスカー取ってもおかしくないような作品で、しかもヨルゴス監督のぶっ飛んだ世界観に、ぶっ飛んだブラックユーモアに、ぶっ飛んだR18シーン、何もかもが魅惑的すぎる一級品で、しかも、脇を固める男性陣も必見です。この世界に酔いしれてください。私も脱ぎます(大爆笑)

 

 

 

後記

ということで、今年最後のエンタメ番付は終了です。やはりエンタメ番付は楽しいですね。なにより中瀬さんが伝えようという気持ちが溢れ出ているトークが最高です。2024年もたくさんの楽しい本の紹介を期待しています!それでは、また来年!良いお年を。

 

★垣花さんのラジオ番組・ニッポン放送:あなたとハッピーでも、中瀬さんはブックソムリエとして本を紹介しています。そちらの情報は、こちらに掲載しています。よろしかったら覗いてみてください(^^)

 

エンタメ番付2024年1月場所こちらです。