Web Analytics Made Easy - StatCounter

うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【5時に夢中!】中瀬ゆかりのエンタメ番付1月場所(2024年1月25日)

 

 

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を掲載しています。

 

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!

 

 

 

 

 

 

【関脇】いつか死ぬなら絵を売ってから:ぱらり

内容

主人公はネカッフェ店員の一希。貧乏その日暮らしの一希の趣味はただ一つ、絵を描くこと。そんなある日、彼の前に現れた謎の青年・透は、一希の描いた絵を見て、絵の購入を名乗り出る。実は徹の正体は画家に金銭面で援助したり人脈をつなげ、作品の制作や公開・普及を促進するアーティストパトロンだった。画家になることを決意した一希とパトロンの透は価値のある絵を作ることが出来るのか?アート×ビジネスの世界に斬り込んだ話題作です。

 

注目ポイント➡まるでマネーゲームのような疾走感と颯爽感!

 

中瀬さん:

現代アートってどういう風に値が付いているのか、美術界の裏側という特別な視点で書いた面白い漫画。実は絵を高く売るために必要なのは情熱や上手さではなく、どれだけ優秀なパトロンに見いだされるかってことなんですね。

 

本作はそんなパトロンに見いだされたことで一希の才能が少しずつ開花していく、ヒューマンドラマとして、また、画家とパトロンがタッグを組むことで、これまで0円だったアートが、瞬く間に金になるマネーゲームのような疾走感と爽快感がたまらない一作となっています。

 

従来の美術系漫画と一味違う角度で書かれている狂気的アートの裏側。その世界にぜひ触れてみてください。今、2巻まで出ているんですけど、2巻がまた面白いところで終わっているんですよー。待ち遠しいです。

 

次は大関👇

 

 

 

 

【大関】映画:落下の解剖学

gaga.ne.jp

内容

舞台は人里離れたフランスの山荘。ある日この家の住人サミュエルが転落死してしまう。はじめは事故死と思われていたが、次第に殺害の疑惑が妻・サンドラへ。次第に裁判で明らかになる夫婦の確執や、事故前日の激しい言い争い。裁判は大詰めを迎え、唯一現場にいた盲目の息子・ダニエルが証人として出廷。無実を証明しようとするが...。果たして真実とは一体。夫の死をきっかけに仲睦しい夫婦の真の姿を暴く、今注目の話題作です。

 

注目ポイント➡人間心理の複雑さで魅せる、手に汗握る裁判劇

 

中瀬さん:

人間のエゴとか嫉妬、嘘、人間心理の複雑さに重点を置いた作品。

物語は中盤から法廷劇に変わっていくんですけど、実はこの映画、回想シーンがほぼない。この演出によって証言者たちの言葉だけを頼りに真実を考察するってことで、どんどん引き込まれていくんです。大人の法廷ドラマに仕上がっています。

 

個人的には被告人側の弁護士演じる俳優が、マジ、イケオジで萌えました(笑)この作品はアカデミー賞の5部門でノミネートされている話題の作品ですので、是非、ご覧ください。

 

いよいよ横綱👇

 

 

 

 

【横綱】ノンフィクション:異常殺人:ポール・ホールズロビン・フィッシャー

内容

不気味で凄惨な未解決事件と対峙する科学捜査官のポール・ホールズ氏。彼は密かに「連続性的暴行・殺人事件」の犯人を追っていました。それこそが十数人を殺害、50人以上を性的暴行を加えたシリアルキラー「黄金州の殺人鬼」。およそ30年間、警察を出し抜いてきたサディストをどう炙り出せたのか。DNA解析の最新技術や犯罪捜査の複雑な力学が明かす驚愕のドキュメントになっています。

 
注目ポイント➡脚色一切なし!これこそ科学捜査のリアル

 

中瀬さん:

科学捜査官のホールズ氏が追っていた数々の未解決事件。実際の事件現場は、無数の蠅に覆われていたりと悲惨な状態。しかし、彼はそんな場面を臭いや感触まで脚色せずに明かしている。

 

ちょっと「わっ!」ってなるようなシーンがあるんですけど、我々が知らない未解決事件捜査を通じて、アメリカ犯罪の底知れぬ恐ろしさと、それに立ち向かう捜査官の執念に触れることのできる第一級の未解決事件の捜査実録になっています。

 

著者が捜査に専念するあまり、自分の家庭自体も崩壊させてしまう様もリアルに描かれている。捜査官のプライベートまで犠牲を払った執念の捜査が、一つでも多くの残酷な事件の解決に導いていることを再認識すると同時に、発生する事件の10件に4件くらいが未解決で、国内で約2000人ものシリアルキラーが活動中だというアメリカの闇に、胸を抉られるような迫真のノンフィクション。

 

デーブスペクターさんが最後に7ページくらい解説を書いている。興味がある方は、まずはそちらから読んでみてもいいと思います。全体をすごくいい形で紹介されています。(ネットでも読めます)

これかな?デーブさんのレビューはこちらから。

www.bookbang.jp

 

 

後記

今年はじめてのエンタメ番付は、結構ヘビーな作品が登場しましたね。そういえば、エンタメ番付のコーナーって番組の最後の方だったのですが、ここ最近、中盤に変わったようですね。のんびり見ていたら、急に始まるものだから焦りました(笑)内容も整理され、ポイントも解りやすくなりました!ということで、微妙にリニューアルをしながらエンタメ番付、今年も健在です。2024年も楽しみませう。それでは、また来月。

NEW!!

2月場所はこちら

 

★垣花さんのラジオ番組・ニッポン放送:あなたとハッピーでも、中瀬さんはブックソムリエとして本を紹介しています。そちらの情報は、こちらに掲載しています。よろしかったら覗いてみてください(^^)