中瀬ゆかりのエンタメ番付9月場所のまとめです。
東京MXTVの５時に夢中！で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に１度、３本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう！
【関脇】漫画・王の病室：灰吹ジジ、中西淳
内容
豪奢な家に高級外車。絵に描いたような勝ち組を夢見る男がいた。赤城誠一。不採算経営で"病院潰し"と呼ばれた父を持つ彼は、父を反面教師に「ラクで稼げるクリニック医」を志す。しかし、研修医となった赤城を待っていたのは、責任に釣り合わぬ報酬と、善意が裏目にでる不都合な現実だった。高齢化と共に医療大国ニッポンの崩壊は進む。それでも、現場の医師は目の前の命を救うしかない。金と情が渦巻く医療サバイバル開幕!
中瀬さん：
大事なのは命なのか、金なのか？情と金がい入り乱れる医療サバイバル漫画。患者を救おうと努力し、ある重篤な高齢者を助けるが、その先に待っているのは、善意が全くの裏目に出るという現実を知らされる。
この漫画は、日本の医療とお金の問題点を描いた作品で、命と金を天秤にかけられる世界の中で、赤城が一体どういう医者であろうとすのか。すでに２巻が待ち遠しい。お医者さんを目指す人、現役のお医者さん、また、いつか患者になる我々、全ての人々におくる、面白いリアル医療サバイバル漫画。
次は大関👇
【大関】ミステリ小説：ラザロの迷宮：神永学
内容
湖畔にある洋館を友人と一緒に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きイベントが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちが発見したのは、本物の死体だった。一方、所轄の刑事・紗和は、血塗れで保護された男の捜査に駆り出され、本庁の刑事・久賀とコンビに。しかし男は、記憶をすべて失っていた――。二つの事件は次第に繋がり、驚愕の真相が明らかに……。戦慄の最終章に備えよ！次々と覆される推理が、次第に快感になる――中毒必至のサイコ・ミステリ。（Amazonより）
中瀬さん：
神永さんは今年作家生活２０年を迎える。この作品は全身全霊をかけた渾身の一作。めくるめくどんでん返しによって、登場人物の内面が浮き彫りにされていく。とにかく１ページ先も予測不能。次々と裏切られる真相と、どんでん返しの波状攻撃で、次第にそれが快感になってくる。次は何を裏切られるのか？など、そういう中毒必須の衝撃の大逆転ミステリです。
あんまり話すとネタバレになるのでこれ以上言えないのですけど、この謎を言い当てられる人は多分、いません！だから、ミステリ好きは逆にぜひこの謎解きにチャレンジして。「俺は全部読めたぞ」って人は、ほんと番組に知らせて欲しいと思います（笑）
この作品のカバーも遊び心を入れて、表裏を入れ替えられるように作ってある。しかも中にはショートストーリーも掲載されているという凝った作り。ぜひ、そこにも注目してください。
＜中瀬ゆかりのブックソムリエ2023＞神永学著『ラザロの迷宮』の紹介(2023年9月21日）
いよいよ横綱👇
【横綱】映画：SISU 不死身の男
内容
第二次世界大戦末期、フィンランドを舞台に不死身の老兵ツルハシ一本でナチスを討つ。「世界一幸せな国」フィンランドから届いた爆風エンターテイメント。
中瀬さん：
フィンランド発、空前絶後の爆風マッドエンターテイメントがついに日本上陸です。タイトルのSISUは、全ての希望が失われた時に現れるという不屈の精神。翻訳不能の言葉。
過激なアクションで、私は割と耐性があるけど、目を覆いながらしか観られなかった。本当にすごい迫力で、緩んだところがひとつもない。しかも主人公は６４歳。（あんまり変わらないんですけどね）。
このジジイが寡黙で不死身で、そこまでやるかってくらい動きまくって、体中傷だらけ、満身創痍、半分死んでいるような姿なんですけど、もう神々しいくらい素晴らしい。本当にツルハシ一本とSISU・不屈の精神でガンガン敵を倒していく。
本国では１９週連続でトップ１０入りを果たす人気ぶり。まさにフィンランド版のRRRと言っても過言ではない。アドレナリン大噴出のドラマを、みなさん、是非、映画館でご覧になってください。
分数も短く、圧縮されているから退屈するところがありません。いきなり始まっちゃうんで、デートにもおすすめだし、一人でも熱く、滾ることは間違えない。
後記
今日はハード系な印象のある作品が集まった感じですね。「ラザロの迷宮」は、まさに作者と読者の対決って感じで面白そう。本のカバーも見ましたが、スゴイ凝っています。ちょっと見たことがない作りかも。電子書籍では味わえない仕掛けです。本日はとにかくジョナさんの感想が酷かった（笑）MCのお二人も今日は調子が狂っていたし～。まぁ、面白いからいいのですけどねっ。それでは、また来月！
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