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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【ひるまえほっと・中江有里のブックレビュー】2020年2月18日放送分

 

 

NHKの「ひるまえほっと」内で、女優・作家である中江有里さんが紹介した本を掲載。

番組内のコメントや私のコメントを添えて掲載しています。

 

番組コーナー紹介文

月に一度のブックレビューです。案内人は女優で作家の中江有里さん。年間300冊の本を読む中江さんが、幅広いジャンルからご紹介。あなたも夢中になれる1冊に出会えますよ!

 

 

 

■雲を紡ぐ:伊吹有喜

雲を紡ぐ

雲を紡ぐ

  • 作者:伊吹 有喜
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/01/23
  • メディア: 単行本
 

 

 「分かり合えない母と娘」壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。

「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語る今作は、読む人の心を優しく綴んでくれる一冊になりました。 Amazon内容紹介より

 

 

「ホームスパン」初めて聞きました。盛岡が舞台の家族の話。織物を紡ぐことと家族を紡ぐことになにか通じるものがありそうなお話。

番組内では小説に出て来る?実際のお店などが写真で紹介されていました。カフェや建物、どこも雰囲気がよく、きっとこの小説を読んだらお店巡りもしたくなるのではないかなーと感じました。

伊吹さんの描く人間模様、他の小説も拝読していますが、心に浸透していくようなものが多いです。きっとこの小説もですね。

 

わたしのレビューはこちらです。

 

www.readingkbird.com

 

 

 

 

 ■急に具合が悪くなる:宮野真生子、磯野真穂

急に具合が悪くなる

急に具合が悪くなる

 

 

 

もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命と言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか?もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか?がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。 「BOOK」データベースより

 

「急に具合が悪くなる」。タイトル通り、医者に衝撃的な宣告されたという哲学者の女性との往復書簡が本になったものだと言う。しかもこの二人、何十年もの友人とかではなく、たった数年の付き合いだそう。その意外性にも驚かされる。きっとそういった大変な時期に、どうしても出会わなければならなかった運命的なものがお二人にはあったのかもしれませんね。

 

本書は病気にかかった人に、私たちはどんな言葉をかけてあげればいいのだろう?また、もし自分が病気かかったら、どんな言葉をかけてもらえたら励みになるのか?など、なかなか経験しないと解らない部分のヒントが得られそうです。

 

中江さんは「人は未来を約束する。相手を信頼しているから約束する。約束と言う賭けを実現するために冒険する」ということが印象的だったとか。本書で「約束」はどんなものだったのか、気になります。

 

 

 

 

 

 ■知識ゼロからの東大講義 そうだったのか!ヒトの生物学:坪井貴司

知識ゼロからの東大講義 そうだったのか!ヒトの生物学

知識ゼロからの東大講義 そうだったのか!ヒトの生物学

  • 作者:坪井 貴司
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

花粉症ってどうして起こるの?ホルモン焼きにはホルモンが入ってるの?がんや認知症の治療ってどこまで進んでるの?科学者たちの逸話から、からだと医療の最新知識まで。病気がわかる!今日から活かせる!東大教養の大人気生命科学講義。「BOOK」データベースより

 

わー面白そう!こちらは東大の文系学生向けに生物学を学んでもらおうと書かれたもの。名前は知っているけれど、一体それがどういうものなのか、また、病についてや最新治療など、興味が持てるものかいっぱいありそうです。

 

表紙もポップだし、内容もノーベル賞の裏話など、非常に読み易いそう。大学の講義を聴いている感覚で読めるそうですよ。多岐にわたる内容なので、自分が興味のある部分から読んでみるのも良いそう。でも、気づくと全部読んでいるみたいな感じだそうです。

 

図式もありますが、すごいのはQRコードがページに載っていて、それを使うと動画が見られるという.....すごいシステム、というか新しい!

 

自分の身体を生物学的に知るってことは面白いと中江さん。中江さんご自身文系で生物学が苦手だそうですが、本書はとても勉強になったとおっしゃっていました。

 

解らないから恐れるって部分、確かにありますよね。特に病気は体のメカニズム等を理解することから予防につなげたりとすることが大切。自分のために一度読んでおくと良いかなぁと感じました。 生物学と躊躇せず、手にしたい一冊。

 

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<番組を見ての感想>

伊吹さんの小説は読む予定です。他2冊は、自分では滅多に選ばないジャンルの本でした。しかーし、番組を見て一気に興味津々となりました。特に、自分とは無縁だと思っていた生物学の本は、かなり楽しく読めそう!と感じました。

 

本選びは好きなものだけ選ぶという偏った感じになってしまいがちです。こうした紹介により一気に読書の幅が広がることは嬉しいことだなぁと思う反面、読みたい本がどんどん増えると言う恐ろしさも待っています。.....とかぼやきながら、また読みたいリストに本日の本を加えています(悲鳴)

 

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