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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【5時に夢中!】中瀬ゆかりのエンタメ番付8月場所(2023年8月24日)

 

 

中瀬ゆかりのエンタメ番付8月場所のまとめです。

 

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!

 

 

 

 

【関脇】世界でいちばん透きとおった物語:杉井光

 

 

 内容

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。それが僕だ。宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。(Amazonより)

 

中瀬さん:

この本は文庫書下ろし。電子化絶対不可能、つまり、紙の本でしか体験できない特別な感動が味わえるってことで、YouTubeでバズリ、各方面に飛び火して話題を呼んでいる大注目の1冊。めちゃ売れしている。絶対ネタバレ不可なんで、情報を入れたくない。情報を入れずに読んで欲しい作品。

 

読者からは今まで読んだ中で一番の衝撃だとか、本の形をした芸術作品だとか、何を言ってもネタバレになるから「すごい」としか言えないとかいう口コミがどんどん話題になってます。とにかく読んで紙の本でしか味わえない衝撃のラストを、是非体感してください。

 

文庫本だから購入しやすいのがありがたい!この本はラジオでも中瀬親方は紹介していました。☟☟

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2023>「世界でいちばん透きとおった物語」:杉井光著の紹介(2023年7月20日)

 

 

 

 

 

【大関】映画:オペレーションフォーチュン

映画『オペレーション・フォーチュン』公式サイト|10.13[FRI]ROADAHOW

operation-fortune.jp

内容

ジェイソン・ステイサムの本格派スパイ・アクション大作が日本上陸。ステイサムを扮する凄腕エージェントが100億ドルの正体不明のブツ回収のため、無双ぶりを見せつける。

 

中瀬さん:

とにかくスピーディーな展開が最高。世界7か国を横断。ロンドン、マドリード、ロス、モロッコ、カンヌ、トルコ、ドーハ、っていう高級リゾート地が次々と。ワールドワイドに転々とする。映像もラグジュアリーで、緊張感があって、ド派手なアクションがあって、その中でもちゃんとコメディ的要素も満載。ただただ楽しめるエンタメ作品になっている。個人的には上司のネイサン演じるイケオジと、ヒュー・グラントが大好物でした。10月13日から公開です。ぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

【横綱】もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~:東村アキコ

内容

電電公社勤めの一族に生まれ、子どものころからお絵かきが得意だったアッコちゃん。利発でちょっとやんちゃ、子どもながら好みがはっきりしているアッコちゃんは、周囲の大人を振り回しつつ、宮崎の自然とのんびりした人々の気質にはぐくまれ時には鍛えられ、才能を開花させていきます。アッコちゃんの成長と日本の人気漫画の変遷をタテ糸に、電話の進化をヨコ糸に、昭和末期から令和までの著者の半生を〝笑い〟とともに綴ります。(Amazonより)

 

中瀬さん:

作者は天才的漫画を沢山描いて来ている東村さん。そんな東村さんが初めて文章で書いた自伝エッセイ。やんちゃな子供時代や、中学、高校の面白エピソードなど。

 

様々な人生の転機には「電話」が関わっている。なぜかというと東村さんのお父様が電電公社、今のNTTに勤めていて、物心ついたころには自宅に様々な電話機並んでいた思い出が。40年前は誰も想像していなかった電話で漫画を読む時代に突入したわけじゃないですか。そういう電話の進化というテーマをもとに、独自の視点で、文章でも天才的才能を発揮。笑いに変えてしまう才能が炸裂しています。読みながら何度も声を上げて笑ってしまった。電車で読んじゃいけないレベルの面白さ。

 

最初ははじめてのエッセイってことで少し遠慮気味だったけど、その先のエンジンのかかり方が半端なくて、中盤から後半にかけて神がかった実話エピソードの破壊力は、ぜひ読んでご堪能いただきたい。

 

個人的には少女時代にハマったあるスポーツ選手の推し活の顛末とか、電車が遅れて飛行機に乗り損ねそうになった時のサラリーマン軍団とのやり取りに、感動もするし、爆笑するしで、めっちゃ幸せな読書体験をさせていただきました。

 

電話と自分についても。黒電話時代とか、公衆電話とか、色々思い出の旅をしたくなる。東村さん、是非、2冊目も3冊目もお願いします....というのは、読者としても編集者としても、全身全霊で叫びたい傑作の一冊です。

後記

今月はもう1回木曜日は残っているけど、1週早めのエンタメ番付になったみたいですね。中瀬さんのお休みとかと関係があるのかな?ということで、「もしもし、アッコちゃん?」面白そうですね!漫画は詳しくないのですが「東京タラレバ娘」を書いた方なんですね~。中瀬さんが大変楽しく読書された様子も含め、これは早速、読むことにします☆電車で読んじゃいけないレベルとのこと。読む場所は選んだ方がよさそうですね(笑)それでは、また来月!

 

エンタメ番付9月場所はこちら

 

 

★垣花さんのラジオ番組・ニッポン放送:あなたとハッピーでも、中瀬さんはブックソムリエとして本を紹介しています。そちらの情報は、こちらに掲載しています。よろしかったら覗いてみてください(^^)