東京MXTVの５時に夢中！で紹介された本や映画を紹介します。
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に１度、３本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。
さて、親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう！
【関脇】漫画：消えたママ友：野原広子
■内容
ある日、仲良しのママ友有紀ちゃんが姿を消した。有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。しかし、みんなそれぞれ思い当たることがあった…。雑誌『レタスクラブ』連載で大反響を呼んだ話題作、描き下ろしを加えついに単行本化!!━「BOOK」データベースより
中瀬さん：
可愛らしいイラストなんですけど、表情とかすごいリアルに描かれていて。読んでてヒリヒリするような展開があるんです。平凡な日常を襲った時間を巡って行くんですけど、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいて行くというか・・・。私、ママじゃないんで、ママ友とかもいるわけじゃないんですけど、この不穏な感じに釘付けになりまして、ちょっとしたサスペンスドラマを見終わったような。ラストも衝撃的なものが待っていて、何とも言えない読み味が、ずっとその後数日間続いた。
ママ友の世界は大変だって分かっていたんですけど、この世界なりの空気感を、こんなに上手くすくい取ったものはない。うちの会社でも、ママ編集者はみんなこれを読んでいました。
【大関】絶対に挫折しない日本史：古市憲寿
■内容
大河ドラマや歴史小説は好きだけど、古代から現代までの日本の通史となるとちょっと自信がない……そんな人は少なくない。覚える用語が多すぎるうえ、ヤマもオチもない歴史教科書に挫折してしまうのだ。
だが、思い切って固有名詞を減らしてしまい、流れを超俯瞰で捉えれば、
日本史は、ここまでわかりやすくて面白くなる!
歴史学者ではない著者だからこそ書けた、全く新しい日本史入門。━━━━Amazonより
中瀬さん：
古市さん、今回は歴史にチャレンジしている。歴史学者じゃない分、これが書けたんだと思うんですけど。日本人って歴史が結構好きなんですけど、全体を俯瞰して、じゃぁ古代からずっと今までを簡単に語れって言われたら、わりと難しいんですよね。
古市さんは3つの時代、古代、中世、近代に分けている。これが解かれば別に難しいことはないんだと。日本史がみんな苦手になるのは、年号や固有名詞がややこしかったりするんですけど、この3つの流れが分かれば、そこらへんは後で勉強すればいい。高校生とかが読んだらいいと思うんですよ。
ちょいちょい余計なエピソード、面白い古市節が読めるんですけれども、全体を読み終わったら、「あ、なんか日本史ってこういうことだったんだ」って、目からウロコが落ちた。日本史にコンプレックスのある方にも、是非、読んでいただきたいです。
【横綱】映画：82年生まれ、キム・ジヨン
■内容
韓国で130万部売り上げたベストセラーを映画化。女性であるが故の困難や理不尽を克明に描く。
中瀬さん：
原作から賛否両論、アンチもすごくいたり、熱狂的な支持者もいたりしたものが、ついに映画化された。これ、原作を読んでる人は分かると思うんですけど、映画化するのはどういう風にするのかな？って。
キム・ジヨンは、韓国ですごくポピュラー名前で、日本でいう「山田花子」的な、誰でもない、誰でも当てはまるみたいな存在。
（ここで内容を少々紹介）
中瀬さん：
これは女性の問題ってものが全部出てきている。誰もがこの中の誰かに自分を投影する。これは男性にも観てもらいたい。いわゆるフェミニズムとかいうそんな肩肘はったようなことではなくて、この作品を観て語り合っていただきたい、そういう素敵な映画でした。
原作はこちら。
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今月のエンタメ番付、来週かと思っていたら、今週でした。来週の木曜日はもう10月に突入しているんですね。まだまだ9月だと思っていたらあっという間に10月。このペースで今年も一気に暮れていくのだろうなぁ。
古市さんの本は、ラジオの方でも中瀬さん、おススメしていました。5時夢では言ってませんでしたが、この本に中瀬さんのお名前が登場するそうですよ。それもまた面白い形で（笑）
ということで、今月はここまで。それではまた来月。
【過去のエンタメ番付】
