中瀬ゆかりのエンタメ番付6月場所をまとめています。
東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
【関脇】漫画:るなしい:意志強ナツ子
内容
火神の子として生きる高校生、るな。かつて火神の子であり、鍼灸院を経営する祖母、「おばば」と一緒に暮らしている。鍼灸院では火神の子であるるなの血が入ったモグサを使い、「自己実現」を売っている。いわゆる信者ビジネスである。るなは「宗教の人」としてクラスでいじめられるが、唯一の理解者であるスバルとは良い友人関係を築いている。ある日、るながいじめられているところをクラスの人気者、ケンショーが助けてくれる
(Amazonより)
中瀬さん:
独特な魅力の世界観、漫画自体もちょっと読んだことがないテイスト。3巻から、これまたすごい展開になる。先が知りたくて知りたくて、読めば読むほどその世界観にハマってしまう作品。
【大関】映画:ナチスに仕掛けたチェスゲーム
内容
ヒトラーの命令で監禁された公証人が1冊のチェス本を武器に命を張った。ナチスとの心理戦に挑む驚愕のサスペンス。
中瀬さん:
この作品はオーストリアの作家が1942年に発表した作品で、命を懸けてナチスに抗議した書として世界的ベストセラーになった小説「チェスの話」を映画化したもの。著者はこの作品を書いたあと、すぐに自死した。
構成は、ほんと無駄のない構成になっている。素晴らしいんですよ。割と短めに作られている映画ですが、ただただ、恐怖と悲しみに支配された過去に引き込まれる。すごく緊張感に満ちていて、私はある意味トラウマ映画になったというか....。夜に悪夢を見たくらい刺さる映画でしたが、ものすごい感銘も受けた。7月21日より公開。是非、観てください。
【横綱】ぼくはあと何回、満月を見るだろう:坂本龍一
内容
命が尽きるその瞬間まで、新たな曲を作りたい。世界的音楽家、最後の言葉。
自らに残された時間を悟り、教授は語り始めた。
創作や社会運動を支える哲学、国境を越えた多彩な活動、坂本家の歴史と家族に対する想い、ガンと共に生きること、そして自分が去ったあとの世界について--。
幼少期から57歳までの人生を振り返った『音楽は自由にする』(2009年)を継ぎ、最晩年までの足跡を未来に遺す、決定的自伝。著者の最期の日々を綴った、盟友・鈴木正文による書き下ろし原稿を収録。(Amazonより)
中瀬さん:
このタイトルは映画のシェルタリング・スカイの最後に原作者が語る言葉から。本当に胸に沁みるタイトルです。坂本さんが余命宣告をされ、残された人生を悟り、様々な思いを語ったエッセイ。雑誌「新潮」に掲載されていた。その「新潮」が何度も完売になるほど話題を呼びました。
坂本さんから話を聴き出した人は、坂本さんの古くからの盟友の編集者・鈴木さん。前に「音楽は自由にする(新潮文庫)」という本があって、これは幼少期から57歳までの人生を振り返ったもの。これを継いで今回の最晩年までの足跡を記したいわゆる決定的自伝。
創作秘話、昔の出来事、社会運動、哲学、闘病中の日々、音楽への思いとかが赤裸々に語られている。しかも、坂本さんの最後の日々を綴った鈴木さんの魂の書下ろし原稿が掲載されている。これは正直何度も落涙してしまう内容です。そこには生前に残された坂本さんの日記の内容も明らかになっている。一語一句を噛みしめるような文章で、坂本さんが最後にどんな言葉を残していったのか、ぜひ知っていただきたい。できるだけ多くの方に読んでもらって、そして色々感じて、今、自分たちが生きていることとか、生きている意味とか、人生について語り合っていただきたいと思う。素晴らしい本です。
後記
今月も幅広いジャンルのエンタメでしたね~。本日、志麻子さんが「ゆかりたんの紹介する本は外れなし」っておっしゃっていましたが、本当、毎度、自分では選ばない本とか、知らなかった本を教えてっもらってきたなぁと思います。みなさんもエンタメ番付をきっかけに、読書範囲が広がっているのではないかと思います。ということで、今月もまた読みたい本が増えました。☟午前中に聴いたラジオの本も含めて....。
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