チューイングガム:山田詠美
あれ?チョコじゃなくチューイングガムなの?
あはは。とってもロマンチックで甘々な恋愛小説なんだよ。山田詠美さんの比較的初期の作品なのよ。誰かを好きになって愛し合う。いろんな経験をしたからこそピュアになっていく部分が大人の恋愛にはあるんだね。そんな時期があった人も、進行形の人も、恋愛絶頂期のハッピーな時のことを思い出すわよ。こってりした甘い本なの。
雪のひとひら:ポール・ギャリコ
今度は雪の日の恋愛本なのかな?
これはね、雪のしずくと雨のしずくが運命的な出会いをする話なの。人でも動物でもない彼と彼女の出会いから家族を持つまでの一連の流れがね、今までにない不思議な感覚に包まれるのよ。美しいお話なの。
ダーリンは70歳:西原理恵子
表紙のふたりは「YES!高須クリニック」でお馴染みの高須先生と漫画家の西原さんだね。
そうそう。高須先生が70歳の時の話なんだけど、いくつになっても恋愛っていいなって思えるエピソードがいっぱい書かれているんだよ。若い時と違って、時間に限りがあるから、余計に相手のことが愛おしく想える関係なの。大笑いしたり、目頭が熱くなったりと、読みながら結構忙しい本なんだよ(笑)
おいしいものと恋の話:田辺聖子
乙女心を描いた作品をたくさん残した、おせいさんの登場だ!表紙も可愛いね。
うんうん。おせいさんの小説はテンポよく関西弁で会話するシーンが楽しいよね。憎まれ口をききながらも仲良しカップルの話は、心があたたまるんだよね。読後は「ニッ」って顔になるのよ。
チョコレータひめ:もとしたいづみ・樋上公実子
やっとチョコレートらしきものが出て来たね。チョコのかかったおいしそうなホットケーキだなぁああ。これは絵本なの?
そう、絵本よ。甘いお菓子が大好きなお姫さまのお話なのよ。触ったものがお菓子になっちゃうんだよ。りすちゃん、どうする?
いくら食いしん坊のわたしでもそれは困るわ。お姫さまはどうなっちゃうの?
それがね、このお姫さまは....あ、読んでのお楽しみよ。
バレンタインに読みたい本が揃ったところで、あとはチョコレート。あったかいお部屋でチョコと本があれば幸せだね♥
えー、ちょっと待って。バレンタインはこれからだよ。りすちゃん、好きな人にチョコ渡さないの?
えへへ。これからくるみにチョコをたっぷりかけたお菓子を作るんだ。
なーんだ、ちゃっかりしてるね。出来たらわたしにもお福分けしてね。