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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】70歳が老化の分かれ道:和田秀樹

 

 

70歳が老化の分かれ道:和田秀樹著のレビューです。

 

☞読書ポイント 

「70代の10年間は、人生最後の活動期」と言う。そのために70歳まで最低限やっておきたい、習慣化させておきたいことはなにか?まだ先のことと思わないで、少しずつはじめて損はない。

 

 

老化は止められないが、遅らせることは可能か!?

 

普段あまり健康関係の本は読まないので、なんでこの本を借りたのかすら忘れてしまっていたころに予約が回ってきた。ん~たぶん新聞広告かな。とにもかくにも「老化」が少しでも遅くなれば、それはそれで儲けもの!読んで損はないだろうと。

 

和田秀樹氏は精神科医。なので、具体的な病気についてあれこれ書かれてないの良かった。あれダメ、これダメというような健康本を見かけるが、ああなるともう何をすればよいのか逆に困惑。そういう意味でこの本は、わりと大まかな目標設定が出来そうな雰囲気です。

 

一気に読んでしまったのですが、心に留めておこうと思ったのは、

・リタイヤする前に、何か好きなことを習慣化しておくこと。

・肉を食べる。

・陽の光を浴びる習慣。

・70代になったら心臓ドックと脳ドック。

 

このくらいなら覚えておけるし実践できそうだ。やはりリタイヤしてから始めるというより、その前から始めておいたほうがスムーズに移行できるって感じですかね。高齢になっても続けられる趣味をしっかり抑えておきたいものです。

 

あと、心臓と脳ドッグの話は理にかなっている感じがしました。とにかく体の最重要部分ですものね。ここをまずチェックしておくことが本当に大事だと感じました。

 

 

 

 

本書でひとつこれはどうだろう?と思ったのは、「運転免許は返納してはいけない」ということ。運転しなくなったら行動範囲も狭くなり外に出る機会も減る。そうなると2~3年で要介護になったり認知症になったりすることが多いとのこと。

 

この問題は本当に難しいです。先日も高齢者ドライバーのニュースを見たばかり。都会で暮らしていると車の必要性はそれほど感じないけど、移動手段が車である地域では、免許返納を渋る気持ちも理解ができる。だって生活の一部ですものね。かと言って、いつまでも運転し続けるにはリスクが大きい。

 

この問題を考え出すと堂々巡りにいつも陥るわけだが、和田氏は「返納することはない」という。ん~、やはりこれに関しては、相手を巻き込む恐れがあるわけだから、ある一定の年齢で線引きをしなければならないと感じる。返納した人へのその後のサポートをむしろ早急に用意することが先決かな。

 

「70代の10年間は、人生最後の活動期」。

確かに母を含めその姉妹や友人、ご近所さんを見ているとその通りだと感じる。今まで元気に活動されていた方も、80代になって気力も体力もガクッと落ちる様子を目の当たりにする。出かけるのが億劫と言うより、持病や後遺症などで、ひとりの外出に心配事が増え、だんだん気軽に出かけることが難しくなっていくようです。70代と80代は本当に違うんだと実感する。

 

いろいろ困難は待ち構えている。しかし、自分で動ける体とささやかな楽しみさえあれば、80代もなんとか過ごせるのではないかと。そのためにコツコツと下準備。そんなことをぼんやり考えさせられた一冊でした。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*老後に必要なもの、健康、お金、そして...
老後は健康も大切だけど、お金も大切。老後に備えてどのくらいお金を蓄えておけばいいのか?ドタバタ小説からどうやらお金以外のものにも目を向ける必要性が....。

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