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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】ひとまず上出来:ジェーン・スー

 

 

ひとまず上出来:ジェーン・スー著のレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

ラジオのパーソナリティとして、今や大人気のジェーン・スーさん。常に何かに立ち向かい、問題意識をもって生活されているスーさんの日常が垣間見れるエッセイ。浮いたり沈んだりみんないろいろあるんだなって、共感し合えるのが魅力!

 

スーさんは中年女性たちの「道しるべ」

 

自分の勝手な思い込みだけど、スーさんの本は友達とか同僚とか、とにかく身内が書いている本という感覚で、新刊が出るたびに「よ!がんばっているね」と言いたくなる。それもこれも、毎晩タイムフリーで聴くラジオ番組「生活は踊る」、週末に聴くPodcastの「OVER THE SUN」、そして毎日流れて来るTwitter等々、スーさんの情報は結構知っていたりする。なのですごく親近感がある。

 

常に活動的なスーさん。流行に敏感で、役に立つ情報を教えてくれるだけでなく、リスナーの悩みを的確にアドバイスしたりと、女性たちの「道しるべ」を作ってくれていると言っても過言ではない存在。

 

本書はそんなスーさんが日常で感じたことを書いたごく自然なエッセイ。雑誌・CREA連載「●●と▲▲と私」の連載をまとめた一冊のようです。アンテナの感度が良いスーさんなだけに、話は多岐に渡る。好奇心旺盛、問題意識を常に持ち、時にそれらに対して牙も剥くし、弱気にもなる。自分なりのこだわり、恋愛話や老い、コンプレックスも包み隠さず語る感じに共感を持つ女性はわたしを含め大勢いるだろう。こうして彼女のファンは雪だるま式に増えて行っているのだと思う。その証拠に早くも本書は重版決定だという。

 

 

 

いろいろスーさんの情報は耳にしてきたけど、スーさんがしょっちゅう語る「推し」についてはわたしにとって謎の一つ。どこかで明かされているのかと思いきや、どうも公言されていないようだ。でもスーさんの「推し活」は激しそうなんだよね。そのことについてもエッセイで書かれていはいる。

 

しかし「推し」が誰なのかではなく、スーさんの「推し」が誰なのか探る人たちがいるって話だった。笑えます。スーさんの「推し」が誰なのか、いずれは教えて欲しいけど、これに関してはかたくなに語らなさそうですね(笑)

 

「テレビには出ない」ようなことも書かれていたけど、「ゴロウ・デラックス」で見た記憶があるなぁ。動くスーさんもたまには見たいんですけど!

 

とにかく同世代の女性たちに共感できるトピックが多い。「化粧が写真に写らない」なんて中年にありがちな話から始まり、「次カノと元カノと私」という「うわぁ」って話まで話題は尽きない。人間観察、自分観察、このふたつのバランス絶妙なエッセイなんです。読み出したら一気ですぞ!読書タイムを確保してからどうぞ!

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

スーさんのエッセイを読むと、三浦しをんさんのエッセイも読みたくなる。とにかく笑いが絶えないエッセイで、個人的には公共の場所で読むのは危険だと思っている。というか、本当に吹き出したからね(笑)

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