騙されてませんか:荻原博子著のレビューです。
甘い言葉には裏がある?!
なんでもそうだけれども、本書を読むと我々はいかに毎日、魅力的な言葉を見聞きしているもんだなぁということが分かる。
「でも、そんないい話、なかなかないわ、何かあるんでしょ?」と、調べてみると「やっぱりね」ってこと、結構ありませんか?
今回はそんなちょっといいなと思った商品などの実態を荻原氏が解説してくれている。時代ですねー。まずは、電子マネー加入の「キャンペーン」の落とし穴からはじまります。
本書の構成は、
1 節約編 2 投資編 3 保険編 4 老後編
私は自分に関係がありそうなところを重点的に読み、あまり関係がなさそうなところは、荻原さんのワンポイントアドバイス的な部分を流し読みしました。
特に興味があったのは「老後篇」。
最近よく耳にするリバースモーゲージ。ラジオの宣伝で聞いていて、これは良いシステムなだぁって思っていたけれども、本書を読むと、まさに落とし穴がいっぱいあって、状況次第では「家なき子」になってしまう恐れがあると言う。良いシステムだって思っていたものが一気に怖いものに。やはりいい話には、それなりの縛りがあったり、リスクが伴うものだと感じます。
知っておくと良さそうなのは、高齢者運転の免許返納についての特典かな。免許を自主返納するとどんな特典が得られるか。信用金庫の金利が優遇されたり、デパートの配送料が無料になったりとお得な情報サイトの紹介がされていました。この先、もっともっと特典が広がって、身近なスーパーなんかでも優遇されるといいのになぁ。
ということで、これから保険に入る人や、投資を考えている人は一読しておくといいかもしれませんね。実際、店頭で質問するときなど、どこを重点的に聞いておくべきかなど見えてくるので、頭の整理にも便利です。