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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】若見えの呪い:地曳いく子

 

 

若見えの呪い:地曳いく子著のレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

中高年のファッションは難しい。似合っていたはずの服やメイクがどんどんしっくり来なくなる。そのままで行くのか、それとも思い切ってチェンジするべきか?猛スピードでやってくる「老化」を「経年美化」へ変えることは可能か!?

 

目指せ!「経年美化」

 

なんとなくタイトルが気になり読んでみた。気になるってことは、どこか自分も「若く見られたい」という願望があるのだろう。いや、もうとっくに降参したではないか?って自問自答はするものの、日々スピードを上げていく老化現象を食い止めるヒントがあるのならば...と、やはりしがみついた。そんな一冊とも言える。

 

「若見え」と言えば芸能人。同世代なのに皺ひとつなくピンと張った美白なお肌の芸能人なんかを基準にしちゃうと、鏡で見る自分とのギャップにため息が出てしまう。しかし、お直しやらお薬注入やらにお金をかけてまでは...と。そんなことを思いながら本を開いてみたら「自称エリコ」と言う文字が目に飛び込んできた。

 

覚えているだろうか?タイで逮捕されたショートパンツにカチューシャ、ぶりっこの典型を保っていた女性を。60代なのにギャルっぽい雰囲気に誰もが注目したことだろう。地曳さんが言うには女性たちの反応は「頑張ったよね」と憐れむ的なものが多かったと。一方男性の反応は「気持ちが悪い」と化け物的扱いだったとか。これは酷い言われようだと思うんだけど、「若見え」をやりすぎるとこうなるのも理解できる。

 

では、どんな女性がいわゆる若く見えるのか?地曳さんが目指す(目指そう)と唱える人は、フランスのマクロン大統領の妻・ブリジットさんだと言う。皺を隠さず、イキイキ健康的なメイクと日焼けした脚にミニスカート(....まだまだ続く。)まぁねぇ、、好みの話ではあるけれど、実際あのプロポーションは日本人にハードル高いわ~と、早くも脱落の兆し(笑)

 

 

 

ということで、いろいろな話が載っているけど、概ねバブル世代の話。若くて自分が一番おしゃれできれいだった時代、いわゆるピークだった時のファッションやメイクを変えずにいるのは駄目だって話ですね。とにかく更新していかないと古臭く、痛々しく見えるよって。(これ、すでに皆さん気づいていると思うけどね)

 

バブル期のファッション雑誌やブランド、ファッション履歴などは、自分もその世代なので楽しく読めた反面、いま一歩乗り切れなかったのはなんだろう?そこで、イタくないファッションを実践されている地曳さんは、現在どんなファッションをされているのだろうという素朴な疑問が浮かび、こっそり画像検索。なるほど、モノトーン多めかな。マクロン夫人のファッションスタイルを意識しているのもなんとなく感じる。....ということで、地曳さんのセンスに共感できるかどうか、本書を読む基準になるのはそこかもですね。

 

私的にはファッションより、60代の女性が「BBA」とか「ヘビロテ」とか、若者言葉を頑張って使って出版してしまう方が気になった。これも「若見え」でちょっとイタイと思うのだが。(辛口、失礼)外見と同じ、その人の口から出る言葉は、アップデートしすぎると不自然に感じる。年相応の言葉使いは大事だと思うのだが。

 

個人的には解説を担当した黒田知永子さんの話のほうが、ストンと気持ちに入って来た気がします。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*ファッションは辛口な若者に聞け!

身内である娘が指摘する母親のファッション。毒舌ではあるけれど、それが真実。そんな辛辣なファッションチェックを経て、改善された母親のファッションとは。写真多めで、より実践的な一冊。

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