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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【中江有里のブックレビューで紹介された本】テーマ:常識を疑え

 

 

2023年11月6日放送分。ひるまえほっと・中江有里のブックレビューをまとめたものを掲載しています。

 

NHKの「ひるまえほっと」内で、女優・作家である中江有里さんが紹介した本を掲載。番組内で話されていた内容を、ざっくりですが文字に起こしお伝えします。

番組コーナー紹介文

月に一度のブックレビューです。案内人は女優で作家の中江有里さん。年間300冊の本を読む中江さんが、幅広いジャンルからご紹介。あなたも夢中になれる1冊に出会えますよ!

2023年11月6日放送のテーマは、常識を疑えです。 

 

スポーツ3.0:平尾剛  

スポーツ3.0

スポーツ3.0

Amazon

内容

勝利至上主義、迷走する体育・部活、コロナ下の五輪強行、暑すぎる夏、甲子園の歪さ、ハラスメント、応援の過熱、アスリート・アクティビズム、テクノロジーの浸透…それでも、もう一度全身で、スポーツを楽しみたい! そう願うすべての人へ。
「3.0」は、根性と科学の融合となる。レジリエンスとしての根性を認め、心技体の心得に再び息を吹き込まなければならない。「スポーツ3.0」の試みが、いま求められている。(Amazonより)

 

・根性ということばが広まったのは1964年の東京オリンピック。その時にスポーツがl国民に非常に広がったんじゃないかなって思います。その頃から根性を養成するハードトレーニングが重視されるようになって、精神論、根性論などが生まれた。平尾さんは教育者として、3.0というのを直さなくてはいけないのではとおっしゃっている。根性がダメというわけではなく、本来の意味に立ち返る。

また、なぜ好きなチームを応援してるのに、ひどいヤジを飛ばすのか、そこにはやはり交錯がある。

yuri´s point 

敬意を持って、観戦しよう。

 

 

 

獣の夜:森絵都

獣の夜

獣の夜

Amazon

内容

日常がぐらりと揺らぐ瞬間を描いた小説。ユーモラスでぬくもりがある大人の寓話。

 

・歯医者に行った女性の痛みの原因は心にあるということで、不思議なやり取りが綴られていく。主人公は自覚していない、人には言いにくい悩みを抱えていますが、誰かと話すことによって心持ちが変わったり、前向きになっていく。

 

 

 

 

うたわない女はいない:働く三十六歌仙

内容

36人の働く女性たちによる短歌とエッセイ。日常の悩みを短歌にすると、こんなにも生々しい。

 

・作者の多くは歌人でもあり、会社員、医師、編集者、非常勤講師など、別の顔を持っています。働く日常の悩みや、つまずき、辛さなど短歌にした。歌ひとつひとつから、その人がどんな仕事しているのかが垣間見える。当たり前と思っていたことが、そうでないことに気づかされる現代女性の声が集まった一冊。

 

 

 

リスペクト:ブレイディみかこ

内容

ロンドンの土地再開発で、市内のホームレスシェルターを追い出されたシングルマザーたちが、公営住宅占拠運動をおこした実話に着想を得た物語。なぜ彼女たちは立ち上がったのか?日本人女性記者の視点を軸に描く。

 

・著者は非常に声を上げづらい人たちに焦点を当ててコラムや小説を書いていらっしゃいます。今回はロンドンで実際起きた事件を元にして書いた小説。遠いイギリスの話だけど、当事者意識を持って読める。

 

yuri´s point 

自分の生は、自分自身のもの

本日の感想

狭い範囲での「常識」って確かにある。例えばその会社だけのものであったり、その家族だけで通用する常識みたいなもの。ずっと続けているとそれが当たり前になってしまうけど、そうじゃないかもしれない....と立ち止まって考えることも大事ですよね。そんな気づきができそうな今回のテーマでした。余談ですが、阪神ファンの中江さん。連日本当に熱心に応援されていましたよねえ~(笑)本日とても嬉しうな様子を拝見しました。それでは、また来月。