2023年7月3日放送分。ひるまえほっと・中江有里のブックレビューをまとめたものを掲載しています。
NHKの「ひるまえほっと」内で、女優・作家である中江有里さんが紹介した本を掲載。番組内で話されていた内容を、ざっくりですが文字に起こしお伝えします。
番組コーナー紹介文
月に一度のブックレビューです。案内人は女優で作家の中江有里さん。年間300冊の本を読む中江さんが、幅広いジャンルからご紹介。あなたも夢中になれる1冊に出会えますよ!
2023年7月3日放送のテーマは、それ、おいくらですか?です。
寂しさから290円儲ける方法:ドリアン助川
内容
「なにかお困りの方、メールをください――」
悩みを抱える人の元に出かけていって、おたすけ料理をこしらえて解決へと導く謎の男“麦わらさん”。相談料はたったの290円。男の目的は? 金額にはどんな意味があるのか? 優しくて可笑しくて、少し哲学が入った11篇の連作短編小説。(Amazonより)
yuri´s point
・自分が主人公の物語を生きる。
人生には不条理なことが多いし、悩みも多い。そんな中にも自分だけの物語を、自分の人生は自分が主人公なので、よりよく生きるためにどう捉えるかがとても大切。小説を作っていくのと結びつく感じが私はします。
コメンテーター:奥田英朗
内容
あのトンデモ精神科医・伊良部が17年ぶりに復活!
直木賞受賞、累計290万部の「伊良部シリーズ」、17年ぶりの新刊です。
低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?(Amazonより)
・数字への強迫観念に悩む人を、強烈なキャラクターの精神科医が救う姿がくせになる。
40歳だけど大人になりたい:王谷晶
内容
年はとった。しかし、なんか違う気がする。
身体の衰え、お金の不安、変えられない生活習慣……理想と現実のギャップに戸惑う中年世代へ贈る、痛快オトナ考!「ウェブ平凡」の大好評連載を書籍化。(Amazonより)
・真の意味で大人になったのか?考えるエッセイ集。
客観性の落とし穴:村上晴彦
内容
「エビデンスはあるんですか」「数字で示してもらえますか」「その意見って、客観的なものですか」数値化が当たり前になった今、こうした考え方が世にはびこっている。その原因を探り、失われたものを明らかにする。(Amazonより)
yuri´s point
・一人ひとりの声を聞く
データは大切だけど、それだけを重視すると、ひとりひとりの事情が抜け落ちてしまって、結果的に私たちは何を見ているのか分からなくなってしまう。そこを危惧されているんじゃないかと。
本日の感想
おもしろいテーマでしたね。確かに情報の客観性や信ぴょう性の手がかりとして、数字、数値は手っ取り早い判断材料になりますよね。けど、そればかりじゃないってことに気づけるかも大事ですね。今月の本の中で、ものすごく懐かしいー!ってなったのは、奥田氏の「伊良部シリーズ」。なんと17年ぶりの登場!表紙も見覚えあるし。久しぶりに会いに行ってみるか(笑)それでは、また来月。