日本のいいもの おいしいもの:KAILENE FALLS著のレビューです。
☞読書ポイント
「幽霊」の存在を肯定も否定もしないと言うけれど....
こういうイラストを見るといつも、絵が上手だったらどんなに良かったか....って思うんですよねぇ。おいしいものを表現するとき、文章よりもやっぱり一目でパッとわかるイラストはインパクトが強い。写真もいいけど、かなりストレート。イラストは少しだけ実物との差があるから、その分想像する隙間があるので楽しかったりする。
筆者はフードイラストレーター、ケイリーン・フォールズさん。アメリカのミネソタ州の出身。日本でデザイナー、イラストレーター、タレントと、様々な分野で活躍をされている方です。「三食団子」の水彩画をきっかけに、日本の食べものを描くようになった言う。
ということで、本書は日本のおいしいもののイラストと、ケイリーンさんが日本の食文化、歴史にいついて気づいたことや思ったことをまとめた一冊。色彩鮮やかなイラストや写真がたくさん登場。食欲が増進されます。
出て来る食べものは、私たちも好きなものばかり。いかにも外国の方がセレクトしたといったものではなく、自分たちが普段食べているものばかり。特に面白いのはこういうグルメ本には出てこないであろうと思っていたファストフード。吉野家の牛丼をはじめ、ココイチのカレー、マックの月見バーガーなんかも取り上げている。またコンビニのものも。ファミチキもこうしてイラストになるとポップな感じで良い!どれもこれもおいしそうで、お腹が鳴りました(笑)
構成は春夏秋冬で区切られていますが、途中京都の旅が入りました。やはり、ここは外せないんだなぁ~と、ニヤリ。喫茶「ソワレ」は行ってみたいと思っていたお店。アンティークなお店の雰囲気が最高です。
こうして見ると、日本の食べものは本当にバラエティーに富んでいる。なんでもあるし、どれもおいしそう。そして色彩が綺麗なこと!改めて食生活に恵まれている国なんだなぁということが感じられました。
ということで、空腹時にはかなり酷な1冊(笑)。早速、キッチンに走ったのであります。
【つなぐ本】本は本をつれて来る
日本に住んでいる外国人はどんな食べ物を食べているのか?