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うずまきぐ~るぐる 

読書書評ブログへようこそ!読んだ本についてのあれこれを思いのままにぐるぐるかきます。

【レビュー】あの名作の舞台-文学に描かれた世田谷百年物語

 

あの名作の舞台-文学に描かれた世田谷百年物語のレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

 世田谷区にあるあの場所は、どんな物語の舞台になったのだろうか?作家たちの住まいの近辺は、文学の舞台になっていることが多いのだということが窺える。世田谷区にあの作家も住んでいた!という新たな発見も!

 

あの作家が見ていた風景に触れる、しみじみと

 

世田谷区とゆかりのある作家と言えば誰がいただろうか。まず思い浮かべたのは、サザエさんの作者である長谷川町子さんかな。桜新町と言えば、サザエさんの聖地。町子さんの美術館もあるし、町中にサザエさんが溢れていることで有名だ。

 

「あとは?あとは~~?」と、目次を見てみると、「うぉーー、こんなにたくさんの人々が!」とびっくりするほど錚々たる名前が並んでいた。意外だなぁーと思わされる名前もたくさんある。

 

取り上げられている主な場所は、下北沢、三軒茶屋・成城、多摩川べり、世田谷線などなど、東京に住んでいない方でもよく耳にするであろう地名が登場。世田谷区って地図で見ると結構広い。

 

 

 

各ページはその地を舞台とした作品の引用と解説、作家のプロフィールが記される。風景写真は作品の世界をイメージして撮ったという。カメラマンの須藤正男さんが撮りおろしたものだ。地図と散歩コースもしっかり掲載。ひと作家に割り当てられているスペースは決して多くないけれども、必要な情報がギュッと詰まっている。

 

印象的だったのは坂口安吾。代用教員だったころ、下北沢に住んでいたという。今では信じられないほど自然があった下北沢の風景を想像しながら、若き日の安吾の人柄を感じさせられるエピソードの数々に感動。教え子が語る話もとても貴重です。

 

また、遠藤周作氏が住んでいたところは祖母の家の近所で、わたしもよく遊びに行っていた。自分が生まれるまえに遠藤氏は引っ越してしまったようですが、これはちょっと嬉しい情報でした。好きな作家となんらかの接点があると嬉しいものですね。

 

今回未読の作家も結構いて、読んでみたい作品もたくさんあった。山本一力氏の「ワシントンハイツの旋風」、萩原葉子の「蕁麻の家」などは、今すぐにでも読みたくなった。世田谷区界隈のことを知るだけでなく、しっかり読みたい本を増やして読了。昔の路地を歩いている気分にさせられた雰囲気の本でした。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*世田谷と環状八号線
世田谷を走る大きな道路と言えば環状八号線。通称「環八」。その環八界隈に住む20~30代の人たちの物語。街の特徴を捉えつつ、様々な人々の悲喜こもごもが描かれている。

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