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【レビュー】たのしい路上園芸観察:村田あやこ

 

 たのしい路上園芸観察:村田あたこ著のレビューです。

 

 
 
 
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アートでもあり、ちょっと怖くもある。あなたの街のあの植物たち

 

最近の花屋はオシャレ系が多く、観ていて楽しいし、生け方や飾り方などもとても参考になる。そんなオシャレ系花屋も好きだけど、スーパーの隅っこに入荷されている可愛らしいチューリップやガーベラなんかも侮れない。目ざとく見つけては、家に連れて帰っています。

 

植木はねぇ、根が張り過ぎたり植え替えたりと、結構お世話が大変で。枯らしてしまって土の廃棄処理の問題もあって、最近は増やさないようにしている。けど、花屋で可愛い植木を見ると立ち止まってしまうんですよねぇ。

 

 

で、もう一つ愉しみと言えば、例えば図書館へ行く途中で見かける他所様の玄関先に置かれている植木鉢などの園芸。何年も通っている場所なので、毎年楽しませてもらっているものから、ほとんど手入れされていないものまで、いくつかの知り合い的な植物がいる。それらの名もなき園芸たちのスタイルも様々、でもちゃんと町の風景に馴染んでいる感じが何ともいじらしい。

 

 

 

本書はそういった路上で見かけた園芸の観察本で、著者が歩いて撮って来た写真がたくさん掲載されている。もういろんない意味でアートです。

 

置く、吊る、並べる、這わせる....個性炸裂な植物たちを見ていると、その家の住民がどのような人なのかも想像を巡らせてしまう。特に家の外壁一面が緑でびっしり埋まっている様子、どこの街でも必ず見かけますが、やはりものすごい迫力だ。一体、中はどんな感じなんだろう、一日中暗そうですよね。ゴーヤとか這わせて夏の暑さを凌ぐといったようなレベルはなく、もう何十年もその状態なのでしょう。やっぱり夏は涼しいのかな?

 

どこの植木も最初は一つからはじまって、どんどんその数を増やしていったのだろう。ちょっと考えると怖くもある。後半ページにもなると、根っこが従来の鉢から飛び出して、得体の知れないものになっている。こうなると本当に不気味でもあります。生きているだけにそのエネルギーのようなものがひたひたと写真から伝わってきます。

 

ということで、私たちがそれらの植物を見ているのと同様、植物たちもまた私たちを路上からひっそり見ている。長い間、彼らもいろんな人間たちの行動を見て来たんだろうな。

 

最初はほのぼのとした気持ちで読んでいたのだけど、後半はちょっとホラーちっく(笑)著者は日本だけではなく、台湾の路上園芸へまで遠征して写真を撮り続けている。やぁ、どこの植物も頑張っています!

たのしい路上園芸観察

たのしい路上園芸観察

  • 作者:村田 あやこ
  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)