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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】傷なめクロニクル:光浦靖子

 

 

傷なめクロニクル:光浦靖子著のレビューです。

傷なめクロニクル (Bros.books)

傷なめクロニクル (Bros.books)

  • 作者:光浦 靖子
  • 発売日: 2020/12/11
  • メディア: 単行本
 

 

あなたの悩みに光浦さんが答えます!

 

TV Bros.悩み相談連載『脈あり?脈なし?傷なめクラブ』。2013年以降に掲載されたものの中から、厳選回を書籍化

 

ということで、先日読んだジェーン・スーさんの新刊も似たような感じの本だったなぁ。読者の悩みに答えて行くと言うパターンです。自分の悩みではないので気楽に読めるというのもあるが、何といってもこういった本からは、答える側の生き方や姿勢が如実に表れる点がすこぶる面白いので、ついつい手にしてしまいます。

 

 コロナで計画していた留学が中止になった光浦さん。お家を引き払ってしまったので、妹さん夫婦のお宅の一室を間借りして暮らしているという。いろいろ気を遣いながらの生活は大変そうでもあり、なんだかちょっと楽しそうでもあり。

 

そうそう、光浦さんと言えば、趣味の羊毛フェルトの腕も相当なものがあり、こちらもインスタで愉しませてもらっています。読書家で、細かな作業も得意で、そして喋ればちょっと面白い。光浦さんがテレビに出ているとトークに引き込まれ、ついつい観てしまう。

 

そんな光浦さん、いつもちょっとした不満を抱えているという印象がある。だから、読者の不満も一緒になってブーブー言ってくれそうな感じがするのだけれど、「そうじゃない、あなた!」と、時に責め立てるように牙をむくから面白い。

 

また、共感はしているものの、いつの間にか光浦ワールドに誘われるような回答であったりと、答えに予想を立てるのが結構難儀だったりする。いい悪いは別として、気持ち良いくらいきっぱり言い切るのも光浦さんらしいです。

 

 

 

大久保さんはいとうあさこさんと仲良しで、一緒に飲んだりしてる話は有名だけれども、光浦さんは誰と仲が良いのかなぁ~と思っていたら、黒沢さんの名前が登場した。なんでも包み隠さず言ってくれる存在らしいです。黒沢さんも光浦さんに負けないくらい独特な自分の世界をもっている女性。そんな二人が一緒に喋ったりしている場面はどんな感じなんだろう~。止めどなく喋ってそう(笑)

 

やぁ~しかしまぁ、本当いろんな人をよく見ている。そして、あちこちで感じた怒りやら不満を、こういった機会に放出しているみたいな。結構、決めつけも多いけれども、そこがまた面白い。

 

質問の方もね、なんだか独特と言うか...。

例えば、

・おじいちゃんのカツラに気づいた我が子

・あの厳格な父が、飲み屋では卑猥な赤ちゃんに....

・「リカはね~」と自分の名前で話す職場のおばさん

 

 一番最後のなんかは、光浦さんがキライな女子って感じで、「そうそう、そういう女はさー」って大いに共感してくれそうだけれども、これが予想外の答えでした。

 

留学はどうするのかな。コロナが収まったら、是非チャレンジして欲しいなあ。大人になってからのリベンジ学習ってなかなかできないことだけど、そこを敢えてチャレンジしようと決めた光浦さんの潔さは格好いい。ということで、引きつづき光浦さんに注目です。