信じる者はダマされる うさぎとマツコの人生相談:中村うさぎ、マツコ・デラックス著のレビューです。
☞読書ポイント
ひとりっこの話に腑に落ちる!
うさぎさんとマツコさん、やっぱりこの組み合わせが私の中で一番しっくりくる。マツコさんとうさぎさんはお付き合いも長く、今回の対談も互いに言いたいことを言って、突っ込みも激しかったりするけれども、それでも強い連帯感とでも言おうか、同志みたいなものが感じられる。
あっという間にマツコさんは有名になってしまったけど、おふたりの付き合いは相変わらず続いていて、なんか嬉しかったなぁ。うさぎさんは「5時に夢中!」の降板&大病で、めっきり公の場から去ってしまった感があるけど、こういった本で数年に1度でも話が聴けて嬉しい。というか、うさぎさんが生死を彷徨ったのは2013年。かれこれもう10年も前だったんですねぇ。なにはともあれ、現在、復活され、元気でいらっしゃって何よりです!
...ということで、本書は一般の人々の悩みを、二人が回答していくといった内容。回答と言っても、結論を出すまでの過程、いや、結論はうさぎさんが、冒頭にばっさりひと言で言っているものが多いけど、そこからあーだ、こーだ、自分の経験なんかも交えて個性的なトークが展開される。
読んでいてこの心地よい安心感はなんだろう?って。これねぇ、お二人とも「ひとりっこ」なんですよね。まぁ、いろいろ言われがちな「ひとりっこ」なわけですが、おふたりが「ひとりっこ」について語っていることは、本当、頷ける。「あーほんと、それ!」って何度も思ってしまった。ひとりっこならでは感じることって結構あるわけですが、それを言葉にしてくれてる感じが爽快でした。
うさぎさんが結構突っ走る感じで回答し、マツコさんがじっくり回答する。ポンポン話が弾むわけですが、マツコさんとうさぎさん、実は年の差は一回り以上違うんですね。やんちゃな姉と感度良好の弟と言った感じか(笑)いずれにしろ、このコンビ!?の話は面白い。いつかお二人でラジオとかポッドキャストで番組を作って欲しいなぁ~~。ずっと聴いていられそう(笑)
【つなぐ本】本は本をつれて来る
こちらもお悩み相談。光浦靖子さんが、独特な雰囲気を醸し出しています。結構、牙を剥きます。読者からの悩みのバリエーションも豊富で面白い。