うずまきぐ~るぐる 

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【レビュー】円卓:西加奈子

 

円卓:西加奈子著のレビューです。

 

円卓

円卓

 

 

 

◆「眼帯」に憧れる少女の日常は笑いの玉手箱

 

 

「なんで、て聞くなやぼけが」
「お前ら凡人に、格好ええからやなんて、言えるわけないやろが!」

 

これらの言葉、発しているのは、渦原琴子。
誰との会話かというと、家族と話している時の琴子の心の中の叫び。
反抗期の娘なのかと思うこの毒づき方…

 

琴子、小学校3年生。

 

自分がこの年齢だった頃なんてすっかり忘れたが、3年生で
このシビアな感じ…なっ、なんか面白すぎる。

 

私の目の前に嵐のように出現したこの少女。
始めから終わりまで、がっつり目の離せない存在になりました。

 

何故こんな毒づいていたのかというと「眼帯」が欲しいから。
クラスメイトが、ものもらいになり、眼帯をしてきた姿に

妙な憧れを持ちそのことで頭の中がいっぱいになる。

 

解る、解る…その気持ち。
包帯とか、負傷して保健室から消毒の匂いをプンプンさせながら
戻って来た友人が、何故かちょっと羨ましく思えたあの感情。

体育の時間、静かに見学している女友達がちょっと大人に
見えたりする感じなんかもそうだったな。

 

小説はこんな淡い気持ちを刺激しつつ始まります。

 

3人の三つ子の姉たちと、両親と祖父母と狭い家でも
愛情いっぱいに育つ琴子。狭い部屋には大きな紅い円卓。

 

賑やかな家族だからこそ「孤独になりたい」と願う琴子。
ちょっと聞きかじった難しい言葉などを、ジャポニカのノ―ト
に書き留めておき、その言葉を使うことに喜びを感じたりする
少女でもある。

 

ものもらいもそうだったが、友人ぽっさんの吃音や
治りにくい病気などマイナス要因のものが格好いいと感じてしまう琴子。
それがいいことなのか悪いことなのか、ぽっさんが、静かに諭してくれる。
その会話がとてもいい。

 

終盤、琴子が孤独を感じるシーンに出会う。
そこの場面はだけスッと静かに切り取られたような、

とてもいい場面だった。

読み終わったあとも、琴子が愛おしくてたまらない。

 

ジャポニカのノ―ト、濃いカルピス、

プリンのうえのとこ、あいこがつづく時間…

 

 

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