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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】河童が覗いたトイレまんだら:妹尾河童

 

 

河童が覗いたトイレまんだら:妹尾河童著のレビューです。

河童が覗いたトイレまんだら (文春文庫)

河童が覗いたトイレまんだら (文春文庫)

 

 

 

トイレから見える意外性がたっくさん!

 

以前、番組でマツコ・デラックスさんが「全裸じゃなきゃ排便出来ない」と言っていた。私の以前の上司も、ズボンとパンツを脱がないと排便出来ないとのことで、結構、トイレタイムが長かった(笑)

 

そんな、トイレでのエピソードって、その人の意外性が覗けて面白い。
どこでどうそういう癖が身についてしまったのか?人間って謎多き生き物ですよねぇ。

 

昨年も、トイレ関係を数冊読みましたが、個人のお宅のトイレ拝見というものは初めてで大変興味深い内容でした。

 

個人と言っても、相当な著名人のトイレです。

1989年~「文藝春秋」に掲載されていたもので、引っ越しや建て替えなどで、中にはこれらのトイレはもう存在していないものもあるでしょう。


故人になった方もちらほら…。ともかく52人のトイレ取材はやはり凄い。
記録としても大変貴重です。

 

私的には、こんなところでまさか「吉行淳之介」のトイレが見られるとは思わなかったので嬉しかったなぁ。取材でのやり取りやエピソードも楽しかったし、何と言ってもどんなトイレを使っていたのかと、和式、洋式のトイレをガン見状態でした。

 

本書はトイレを上空から見てイラスト化しています。

そこに細かい情報が多数掲載。

 

それ以外に、取材された内容がこれまた充実していて、冒頭に述べたようなその方の意外なトイレでの癖や、日常生活が垣間見れて、怖そうに思えた方もちょっとした 親近感が持てたりします。イラストは色なしなので、壁やタイルの色を自分で想像してイメージを作って行くという感じも楽しいです。

 

田原総一朗さんの便器の蓋の話。九重親方(陣幕親方)の相撲界のトイレ事情。
阿川佐和子さんのエチオピアの山の中の村のトイレでの爆笑話。CW・ニコルさんの陽気なおなら自慢大会の思い出話。等々、楽しい話が次々出てきます。

 

トイレからその人の意外な一面が

浮かび上ってくるという仕掛けにしたい。

 

妹尾河童さんの意図したことが、しっかり反映された一冊に仕上がっていると思います。

 

そう言えば、以前TVで見た女優の高木美保さんのトイレは、もはやリビングのような使い方で冷蔵庫も完備。印象的でした。トイレの空間をこよなく愛している方結構多そうですよねぇ~。

 

この本を読んで改めて自分んちのトイレをじっくり観察。
そして、ちょっと模様替えでもしてみようかな…という気分にもなりました♪