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【感想・あらすじ・レビュー】本を読んだら散歩に行こう:村井理子

 

 

本を読んだら散歩に行こう:村井理子著のレビューです。

☞読書ポイント 

自分以外のことでやることの多いアラフィフ世代。そんなときでも、常にマイペースで寄り添ってくれるのは本とペット。想定外の出来事に翻弄されながらも、ささやかな楽しみを見い出そう。

 

感想・あらすじ

 

とても心を惹かれるタイトルで思わず手が伸びました。村井理子さん、最近お名前をよく見かけますが、私自身はまだ1冊しか読んだことがないので、作風とかはつかめていない。どんな方なのか?まずはちょっとプロフィールを覗いてみようと調べていたら、こんな本を見つけた。➡家族

 

村井さんの家族ヒストリー的な実話本みたいですが、ちょっと濃厚さだぞと。この本はいつか読むことにして、まずはプロフィール。

翻訳家・エッセイスト。1970年静岡県生まれ。

 

アラフィフ世代ですね。なるほど、エッセイを読んでいると、やはり身内の死や介護問題など、この年代ならでは話題が多い。なので、同年代の人、特に女性は非常に共感度の高い内容です。

 

お兄様の突然死からの、兄の部屋の大量の物の片付け、義母の進みつつある認知症、介護、双子の受験、仕事、そしてコロナ禍等々、村井さんの生活話ではあるけれど、要所要所に出て来る言葉に大きく頷いたり、ハッとさせられる文章に出合う。きっと付箋を付けたらキリがなかったかも。

 

 

 

 

加えて村井さんの読書記録的なものが登場する。どんな本を読んでいるのかこれまた興味津々。ジャンルを問わず幅広い読書をされているなぁという印象。自分とは明らかに傾向が違うのだけど、それでも数冊読みたい本のリストに入れました。

 

本書の「はじめに」にもありましたが、本に救われるってことって本当にあると思う。最近読んだ西加奈子さんの「くもをつかむ」でもそれを実感した。

 

自分だけでは見つけられない本もたくさんある。むしろそういう本の方が圧倒的に多い。この本のように気楽に読んでいるなかで自分にとって宝になる本が出て来るかもしれない。そんな探しもをする感じで読むのも楽しい一冊です。

 

村井理子について

翻訳家・エッセイスト。1970年静岡県生まれ。訳書に『ヘンテコピープルUSA』(中央公論新社)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(ともに新潮文庫)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)、『黄金州の殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)など。
著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、愛犬の黒ラブラドール「ハリー」くんとの暮らしを描いた『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(ともに亜紀書房)、『全員悪人』、本書に登場する兄の死について描いた『兄の終い』(ともにCCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話 』(Amazonより)

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