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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【ひるまえほっと・中江有里のブックレビュー】テーマ:ファミリー( 2022年5月9日放送分)

 

 

NHKの「ひるまえほっと」内で、女優・作家である中江有里さんが紹介した本を掲載。番組内で話されていた内容を、ざっくりですが文字に起こし、お伝えします。

 

番組コーナー紹介文

月に一度のブックレビューです。案内人は女優で作家の中江有里さん。年間300冊の本を読む中江さんが、幅広いジャンルからご紹介。あなたも夢中になれる1冊に出会えますよ!

 

今回のテーマは、ファミリーです。 

 

 

あのこは美人:フランシスチャ

 

中江さん:

容姿によって社会が分断されてきた多くの女性たちの代弁者と思えて来る。相手の辛い気持ちに共感はできても、辛さと言うのはその人だけのもの。どんなに親しい間柄でも相手の心を知ることはできないが、その心を想像することはとても大事。お互い支え合うには、想像するってことが大事だなってことを感じました。

 

 

「はやく」と「ゆっくり」:チャン・ホイチョン

 

中江さん:

お子さんのいる家庭では、「はやく」って言わなければいけない場面がありますよね。このことを決して否定するわけではないけど、「ゆっくり」と語りかける祖父母の言うことも理解が出来る。「はやく」と「ゆっくり」の間でこどもがある答えを見つけます。似たような経験がある保護者やお子さんに読んでいただきたいなって思います。

 

 

 

家族:村井理子

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 中江さん:

家族一人一人は愛情深いのにうまくかみ合わなかったり、それぞれが抱えていた病に適切な治療が施せなかった。両親と兄を看取る一人になった著者が、回想するある家族の姿。なにか自分の家族ではないんですけど、身につまされました。

 

団地のふたり:藤野千夜

 

中江さん:

淡々とした日常がとっても心に沁みて来る。大きな出来事は何も起こらない。世の中的には決して安定したとは言えない二人ですが、そのことを決して悲観していない。とても楽しそうに日常を生きている。世の中の価値観に踊らされている、例えば将来に備えておかなければいけないとか、一種の強迫観念かもしれません。しかし、この二人はあんまり悩んでいない。今、楽しいということをすごく大事にしているのが、読んでいてホッとする。

 

yuri’spoint 

フリマが象徴する究極の欲求。

 

 

 

 

小澤征爾、兄弟と語る 音楽、人間、ほんとうのこと:小澤俊夫、小澤征爾、小澤幹雄

 

中江さん:

まさしくファミリヒストリー。思い出を共有できるご兄弟ならでの話が非常に興味深い。敗戦と同時に財産を失った小澤家であったけど、子どもたちの才能の道を開くための環境づくりをご両親はする。決して音楽一家でなかった小澤征爾さん。この厳しい時代に楽器を与えられ、学校に行き、ピアノの勉強をして、留学までなさっている。援助してくれる人が現れるとか、そのタイミングですよね。一つの才能にかけてみようと思った人が何人もいたってことですよね。

 

yuri’spoint 

才能はさまざまな出会いの中で花開く。

 

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<感想>

随分ご無沙汰してしまったブックレビューの記事になります。いつ放送になるのか、チェックはしているもののやはり当日の放送後にTwitterで知るというパターンを繰り返しています(^^;)。ということで、不定期更新になっていますが、よろしくお願いします。

今回読もうと思ているのは、「あのこは美人」と「団地のふたり」。「団地のふたり」は、装丁を見るにつけ、阿佐ヶ谷姉妹を想像してしまいます。早く読みたいなぁ~と思うも、図書館の予約はすでに結構な待ち人数です(泣)

 

www.readingkbird.com