未来の年表:河合雅司著のレビューです。
明るい未来はもう期待が出来ないのだろうか?
一時、話題になった一冊で、すでに続編も出ているようです。
ということで、2017年からはじまる年表。ですが、私が読んでいるのは2020年。すでに過去となった部分から読み始めます。
ちなみに
2017年「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位が揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
来年は・・・・
2021年 介護離職が大量に発生する
ということである。なんとなく、「当たってる」みなたいなのりで見てしまうわけだけど、これ、占いではないんですよね。データに基ずく予測なわけだから、こうなる確率は高いわけで・・・。
最初はね、気楽に読んでいたのですよ。○○年、自分は何歳になっているのか?なんて計算しながらね。でも、ページをめくるごとに自分の歳も当然上がって行くのだけど、その時に起こり得る出来事、希望が持てない暗いことばかりで、気持ちがどんどん落ちて行ってしまったという・・・。
この年表の節目とでも言おうか。2024年くらいから「超高齢化社会」に突入するとのこと。やぁ、、2024年ってあと4年ですよね。このあたりからなんだか憂鬱なことばかり。輸血用血液が不足するとか、火葬場が不足するとか、もうホント憂鬱です。
全体的には「ひとり世帯」がぐーんと増える社会になるのだなぁと。既婚者でもゆくゆくは伴侶が亡くなったらひとりになるわけだし、未婚率もどんどん増えている現状。特に女性の寿命が男性より長い分、高齢女性のひとり暮らしが多くなる。介護を含め、このあたりの政策はきっちりやっておいて欲しいものです。
本書はコロナのような緊急事態が起こるということは想定外。このコロナの一年が、今後の日本にどう影響するのか?多少の訂正が入りそうな気がします。感染症は今後コロナだけでなく、またなにか新型のものが私たちの生活を脅かすことになる日もきっとあるかと思います。
どっちにしても、明るい未来というものが見えてこないことに愕然とする。
新書の本を読んで、こんなにも暗い気持ちになるとは思わなかった(>_<) ふぅ。