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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【5時に夢中!エンタメ番付】12月場所(2021年)

 

 

 

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています。

以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。

 さて、親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!

 

最新場所トップページからどうぞ。

 

 

【関脇】秘闘- 私の「コロナ戦争」全記録-:岡田晴恵

 ■内容

2019年のクリスマス・イブ、「武漢で重症な肺炎患者が発生」というメールを受け取った著者は、過去のパンデミック対策の経験から、直感的に“マズイことになる"と感じた。以来、メディアで声を上げ、政治家や、尾身氏ら感染症の専門家とも直接意見を交わし、感染拡大阻止のため闘い続ける。
だが、政府の対策は後手後手に回り、東京五輪開催を前に第5波の大波を呼び込んでしまう。政権の中枢、分科会の専門家、メディアと深いつながりがある著者でしか知り得なかったこの国の病巣が明らかに……!---Amazonより

 

中瀬さん:

岡田さんはコロナの女王と揶揄された言い方もされましたし、随分炎上的なものにもあって、17キロお痩せになった。この本を書くにも相当勇気と覚悟が必要だったと。2年間で目の当たりにしてきた真実を、次世代のためにどうしても書いて残したかったという風に考えてこの本を書かれた。

 

ちょうど今日でほぼ丸二年、この二年間、一体何があったのか、私たちもたった二年とは言え、あまりにもいろんなことがありすぎて、時系列も混乱しているし、あの時なんでこうだったんだろう?と、ボケてきている部分がある。それを時系列に沿って、何が起こったかを、この一冊はすぐ解るようになっている。表の歴史と裏側、舞台裏で何が起こっていたのかがすごく解るので、この年末年始に読んで、この二年を振り返る意味でも絶対に読んだほうがいい。

 

【大関】六人の嘘つきな大学生:浅倉秋成

 

■内容

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。--Amazonより

 

中瀬さん:

3月に出ていたんで買っておいたんですけど、積読になっていた。あまりにも周りに「面白かった、面白かった」って声があったんで、これは早く読まなければと、年内にって思って最近読んだんですが、面白くてびっくりした。

 

ラストだと思ったら、実はまだ序章に過ぎない。そのあとに気持ちいいくらい伏線がビシビシ回収されて、「え、え、え、え」みたいな感じで一気読み必須、途中で止められなくなってしまう、そういうミステリー。

 

最後は「はあ~~~」としか。これ、ミステリーだからネタバレが出来ないのでこれ以上話せないんですけど、とにかくこれだけミステリランキングでランクインした、ということに納得した一冊でした。

 

 

 

【横綱】Netflix映画:浅草キッド

www.netflix.com

 

■内容

幻の浅草芸人と呼ばれた深見千三郎の下で修業をはじめたタケシ。やがて苦境に立たされると師匠と対照的にタケシは人気を博していく。芸人ビートたけしの誕生物語。

 

中瀬さん:

面白かった!というか、感動しました。ビートたけしさんを敬愛して止まない劇団ひとりさんが監督と脚本を務めている。たけしさんの師匠である芸人・浅草の深見千三郎との日々を綴った自伝で、たけしさんの「浅草キッド」という原作を映画化したもの。

 

とにかく役者さんがみんな素晴らしい。脇を固める役者さんも素晴らしい。わたし、3か所で大泣きして、2回続けて観ました!特に世代的にたけしさんの初期を知っているので、ものすごく、、、、よかったです。

 

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今年最後のエンタメ番付でした。コロナ禍になってから丸2年ですか~~。本当になにか時系列が飛んでしまっているというか、なにかぼんやりした時間の中にいる感じがします。そういう意味でも岡田晴恵さんの本を読んで、ちゃんとこの2年間で起きたことを整理したいなぁと思った次第です。

今年も中瀬親方には、たくさんの本や映画をご紹介していただきました。引き続き来年もまた楽しい本の紹介をお待ちしております。

それでは、また来年!

★垣花さんのラジオ番組でも中瀬さんはブックソムリエとして本を紹介しています。そちらの情報は、こちらに掲載しています。よろしかったら覗いてみてください(^^)