東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を掲載しています。
東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
【関脇】死の貝-日本住血吸虫症との闘い- :小林照幸
中瀬さん:
Wikipedia3大文学のひとつ。ある地方病についてのノンフィクション。新潮社ではこの3大文学の吉村昭氏の「羆嵐」、新田次郎氏の「八甲田山死の彷徨」も刊行されている。そして本作が出たことでWikipedia3大文学がコンプリートされた。
もともと単行本で出ていて現在は1万円くらいする。ようやくこれが文庫で読めます。地方病は山梨を含む6地域で流行ったお腹に水が溜まって、妊婦のようになり、死に至る日本住血吸虫症。今回はその病と闘った無名の医師たちの奮闘記。100年間にかけて頑張った話。
本作ではまだWikipediaにも載っていない情報もある。日本では1996年にこの病は収束宣言をされているが、実は今でも中国やフィリピンには存在する怖い病気。日本でも当時は何が原因かもわからなかったが、貝が媒介となって広がっていく。
若い人たちにも是非読んでもらい一冊。著者の取材もすごく、よく書かれたノンフィクションだと思います。
次は大関👇
【大関】コミック モンちゃんと私: おぷうのきょうだい
中瀬さん:
50万部を突破した大ヒット作「俺、つしま」の作者による最新ネコ漫画。32歳の派遣社員ミキが、人間の言葉をしゃべる不思議な猫・モンちゃんとの出会いを通じて人生を変えていく。
ミキあまり幸せではなかったけど、ひょうんなことからモンちゃんと3匹の猫と、謎のホームレスのおじちゃんと一緒に住むことになって、やがて人生の一発逆転をかけてあるサロン作る。そのサロン作りを通して、みきの人生も大きく変わっていく。
自分にとって大切なものを見つめ直すのが本当に面白い。猫のモンちゃんから出て来る言葉が、本当に胸を打つ。人生においての優先順位を深く考えさせられる。
色鉛筆で書かれた猫は爆裂かわいい。また、謎ちゃんって猫が最高。ラストもめちゃくちゃ好きで、何度も読み返してしまいました。上下巻完結。みなさん、是非、お楽しみください。
いよいよ横綱👇
【横綱】小説 地雷グリコ:青崎有吾
中瀬さん:
第24回本格ミステリ大賞(小説部門)、第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、第37回山本周五郎賞、みごと三冠に輝いた青崎有吾さんが仕掛ける本格頭脳バトル小説。生意気でちょっとキュートな女子高生が、様々なゲームに挑んでいく頭脳バトル小説。
グリコは子供の時の遊びのグリコ。本作ではジャンケングリコに地雷仕掛け、その段を避けないとならない。地雷を何段目に設置すればいいか、単純なようですが読んでいて「これどうやったら勝てるの?」とか、相手の仕掛けた地雷も読まなければならないし...。かけひきにひねりが利いていて、最高に面白い。
その他の章では、「坊主めくり」「神経衰弱」など、誰もが子どもの時に親しんできたゲームがベースとなっているので、非常に入りやすい。絶対ハマることうけあいの作品。
山本周五郎賞の選考委員の作家5人全員がこの面白さに本当に唸った。これ滅茶苦茶面白いと認め大拍手を贈ったという。続編が読みたいので、是非お願いします!主人公の姿がとても痛快、誰かにイラっとした時とか、何かにムカついた時に読むと、かなりスカッとする一冊なので、是非、お楽しみください。
後記
今日はひさしぶりに3本とも書籍の紹介でした。個人的には本の紹介は多ければ嬉しいので今日は特に前のめりになりました(笑)「死の貝」は、本日ラジオでも紹介していましたが、これは本当に知っていた方がいい内容だなぁと。Wikipedia3大文学、制覇したいです。それでは、また来月。
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