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*** 読書書評ブログ ***

【レビュー・感想】私、骨董屋やってます:浦田寿乃

 

私、骨董屋やっています:浦田寿乃著のレビューです。

私、骨董屋やってます

私、骨董屋やってます

  • 作者:浦田 寿乃
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: 単行本
 

 

骨董屋は一日にしてならず....な世界なのです

 

私の母も骨董屋さんで店番をしていた時期があったのですが、その時のお客さんたちとの話がとにかく面白く、そのエピソードは尽きることがない。なかなかの強者が多いお客さん。わたしは母のように接客できないだろうなぁと、上手くかわしている母にひたすら感心。

 

そんな話を聞いていたからか、わたしは骨董屋さんの話や小説を読むのが好きです。骨董品そのものの話も楽しいのですが、客と店主のやり取りや、業界の人間模様など、とにかく独特な雰囲気があり、面白い世界だなぁと思わされる。

 

本書もそんな話が詰まった一冊でした。和物専門の骨董屋を営んでいる店主の「オジョウ」は、骨董屋の店主でもあり、お寺の奥様でもあるのです。お寺の本業のかたわら、骨董店を営んでいる方で、主に古伊万里やお人形さん・着物などを得意分野としているそう。

 

業者の市の様子、地方のうぶ出し屋さんに買い付けに行ったり、また、平和島等をはじめ骨董市の出店の様子など幅広く骨董の世界を堪能させてもらいました。

 

 

 

骨董屋さんと言えば、なにかひっそりした店構えで、じっとお客さんを待っているイメージがあるのですが、そこの経営ともなれば買い付けという大きな仕事があるわけで、さらに良いものを求めれば求めるほど、フットワーク軽く、動き回らなければならない。そして、目も肥やしていかなければならないので、やはりすぐにできる商売ではない。

 

著者の強みは中学二年の時からすでに骨董屋に通っていたことである。そこの店主と仲良くなり、たくさんの骨董の知識を学んだようだ。最初に買ったっものが「茶さじ」というのだから、本当にびっくりだ。

 

子どものお稽古ごとはたくさんあるけど、こういう体験はまさにお稽古同様、一生の財産になるようなものだなぁと。現にこうして浦田さんは骨董屋さんを開いてしまったのだから。

 

22のエッセイの中で、印象深いのは「リカちゃんとタミーちゃん」の話。お寺の壇家さんの女性から譲り受けたリカちゃんの話は心温まる内容。こうやってお人形さんが大事にされる話はいいなぁとしみじみ。

 

他にもうぶ出し屋さんの特徴とか、万引きの話とか....とにかく嬉しかったり、悔しかったりの話が続々と登場します。話題は尽きないですねぇ。そして、同じく欲しいものも尽きることなく(笑)

 

読んでいるうちにこちらの購買欲も刺激されました。今は難しいけど、コロナが収束したら、また骨董市に行きたいな。

 

そうそう、小さな表記だったので気が付かなかったのですが、本書の出版は「未知谷」さん!!チェーホフ・シリーズでお世話になりました。