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【レビュー】銀橋:中山可穂

 

 銀橋:中山可穂著のレビューです。

銀橋

銀橋

  • 作者:中山 可穂
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/09/21
  • メディア: 単行本
 

 

美しい舞台にあるものは・・・・

 

「男役」「娘役」

 に続く「銀橋」。3部作の最終回ということです。ずっと続くのだと思っていたのですが、そうか~終わってしまうのかぁ・・と未練たららたら状態です。

 

相変わらず「宝塚」は観に行っていないのですが、やはりこのシリーズを読むと心を揺さぶられます。特に、女性が「男役」を演じるにあたっての役作りの徹底ぶりには、毎度毎度惚れてしまうほど格好いい!

 

「おっさんずラブ」を見てからこの本を読み始めたものだから、もう異性とか同性となんて枠を飛び越えた部分での「熱い愛」を感じまくったという読みはじめになりました(笑)

 

今回は前作と違い、純粋にジェンヌさんたちの日々を描いたもので、設定自体も解りやすいものになっていました。宝塚の世界にずっぽり入り込みたいのであれば、むしろこの巻から読みはじめてもいいかもしれません。

 

 

 

宝塚と言えばよく聞く「組」。この中にちょっと特殊な「専科」というものがあるそうです。主にベテランが所属し、個性豊かな役どころを演じている。今回その専科で活躍してきたアモーレさんこと愛河凛にスポットを当てつつ、花瀬レオと早桃水香のコンビの大舞台目前とした内部の様子を描き出しています。

 

尊敬、憧れ、固い絆。様々な人間関係が交わりながら美しい舞台が出来上がって行く。また男役の美学など、うっとりするような所謂「萌え要素」がたくさん潜んでいます。宝塚のことを全然知らない人間をここまで惹き込むのですから、フィクションとは言え、本当のヅカファンの方にとっては堪らないでしょうねぇ。

 

宝塚を引退してテレビに出ている方々をよく拝見しますが、家事など普通のことが全く出来ないなんて方もいる。事情は分りませんが、もしこのような生活をずっとされていたのなら、恐らく一分たりとも宝塚から気持ちが離れることはなかったのだろうなぁと察します。家事などに正直、構っている暇はなかったのではないかと。全身全霊、宝塚に捧げた結果、何も出来ないに繋がっているのかなぁと。

 

ということで、実際、劇場ではこれ以上の別世界がきっとあるのでしょう。
つべこべ言わず、一度観に行かなきゃと再度思ったのであります。