#名画で学ぶ主婦業:田中久美子著のレビューです。
そこに絵画がある限り、呟かせよう!名画たち。
とても評判もよく面白いとのことで借りてみました。
主婦業ということなので、家事をしている主婦を集めた絵画で、当時の主婦業と今ではどんな違いがあるのか?など、自分的には結構真面目な読み物を想像していました。
が、パロディー色が強く、ちょっと拍子抜け。でも面白かったです。
内容は、名画に面白可笑しくタイトルをつけると言った感じかな。イメージ的には絵画に描かれた人物の表情から、心の中でのぼやきや呟きを想像して言葉にしたもの。吹き出しマークが出て来る感じです。
例えば有名どころの絵画フェルメールの「牛乳を注ぐ女」。
16時半の家庭訪問「先生これ今日何杯目のお茶んなんだろう」
もうおなかタプタプなんだろうなあ.....でも出さないわけにもいかないし
という呟きが添えられています。なるほど、じっくり見ているとそう見えてくる。
なかには、
冷たっ!追い炊きしといて 言うたやないのぉ!!
って、関西弁で怒っている女性像が登場。これはジャン・レオン・ジェロームの「人類に恥を知らせるため井戸から出てくる<真実>」という絵画。女性の表情にぴったりで思わず笑ってしまいました。
ちゃんとその絵画の説明書きもあるので、確かに名画に触れるよい機会にはなる。しかし、やっぱりお遊び感が強い一冊です。
主婦業に限らず、今後、サラリーマンとか、学生とか、言ってみればどんなテーマにしてみても行けそうな感じですね(笑)
もともとTwitterからはじまったそうです。だからハッシュタグ付きのタイトルなんですね!ちょっとした時間に想像力をを働かして名画の人物に呟かせる。そんなお遊びが楽しめる一冊でした。