こんなに厳しい!世界の校則 :二宮皓著のレビューです。
◆校則から世界を見よう!
校則に縛られたのは、もう思い出せないほど前ですが、
あの時はウザったい存在であった校則も、時が過ぎれば懐かしい存在。
制服大好きっ子だったので、丈を短くしたり、パーマをかけたり、
小物で自己表現したりと、日々先生の目をごまかし、
いかに逃げ切れるかの戦いだった気がします。
しかーし、
この本を読んでいたら、そんな私が経験した校則が
なんとも生ぬるかったことが分かる。
校則を見ればその国の文化や重視していること・問題点などが
分かってくるのが面白い。
少し例を挙げてみますと、
・子供を教室に連れてきてもよい。
・マイナス18℃以上であれば、休み時間に外に出なければならない。
・教室内、27℃で猛暑休校。
・ロマンチックな行動は認められない。
また、親に対しても
・保護者は年間30時間以上、学校のためになんらかの
作業をして下さい。
・離婚される場合、両方の親にお子様の成績を知らせる義務があります。
どこの国の校則かは敢えて書かないでおきました。
なかなか日本では見かけない校則ばかり。
27℃の猛暑休校って!…日本でもお願いしたいわぁ。
さてさて、我々読書好きに、この校則はいいですねぇ。
・通学カバンの中に、小説・漫画を常備しておくこと。
これはベルギーの校則です。
教師が休みの自習時間に、特に課題がない時は他の学習
または読書するということらしい。
自国の漫画をアートとして高く評価しているという文化的意識が
よく表れている素晴らしい校則だなぁと思う。
本書は各国の制服のイラストも一緒に掲載されています。
学校の中から世界を見る感じが楽しい1冊でした。