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【レビュー・あらすじ・感想】ふたりのロッテ:エーリヒケストナー

 

 

 ふたりのロッテ:エーリヒケストナー著のレビューです。

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

 

 

あらすじ・感想:幸せを自分たちで手に入れた少女たち

 

点子ちゃんとアントン」が面白かったので引き続きケストナーの作品をと思って手に取ったが、途中まで読んで再読であったと気づく(笑)

 

この物語は自らの手で家族の幸福を再び手に入れた二人の小さな少女たちの話。双子のルイーゼとロッテは昔、両親が離婚してしまったため、別々に引き取られ生活をしていました。

 

ある夏、スイスの林間学校で、ふたりは出会う。あまりに自分たちが似ていることから仲良くなり、自分たちの生まれや境遇をはなしたところ、どうも姉妹であることに気づくのです。

 

ふたりはこの夏休みの間、両親を再び仲直りさせようという壮大な計画を立て、またみんなで暮らせるようにと願う。父親に再婚話も持ち上がっていることから、難しい状況ではあり、ん~果たしてこの計画上手くいくのかな・・・。

 

結末は途中で思い出して解っていたけど、はやくそのシーンに出合いたくて、後半はビュンビュン読み進めました。

 

点子ちゃんもそうだったけど、ルイーゼもロッテも、なかなか行動力のある女の子たち。大人になったら尻ごみしちゃうようなことにずんずん立ち向かってゆくあたりがまぶしいくらい逞しい。いいなぁ、自分たちの幸せを求めてまっしぐらな少女たちの姿って。

 

 

 

掛ける2倍になって幸せが訪れる

 

おわりを迎える時間に近づくほどどんどん気持ちがほんわかして来るのも、ケストナーの作品ならでは。そして、そして、掛ける2倍になって幸せが訪れる。その瞬間に立ち会いたくて、また次の作品を求めてしまう。

 

戦後日本に来た最初のドイツ映画が「ふたりのロッテ」だと言う。日本では美空ひばりさんが一人二役で演じた映画もあったそう。映画のほうも興味深いところです。

 

ふたりのロッテは、映画やアニメになったり、劇団四季でミュージカルとして上演されたりしてるのね。さすが世界で愛されている名作ね。