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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー・あらすじ・感想】神さま、お願い:花房観音

 

 

 神さま、お願い:花房観音著のレビューです。

神さま、お願い 角川書店単行本

神さま、お願い 角川書店単行本

  • 作者:花房観音
  • 発売日: 2014/10/31
  • メディア: Kindle版
 

神社でなにを祈りますか?

 

安産祈願
   学業成就
      商売繁盛
         不老長寿
           縁結び祈願
              家内安全

 

最近では「健康」ぐらいしか祈っていないなぁ~と、自分の祈る内容にも年齢がにじみ出てきているとギョッとする。短編6本。冒頭書いた祈りがタイトルになっている。
ただし、祈願というより、必死すぎて「呪い」と化している女性たちの悲痛な祈りが描かれている。

 

彼女たちが訪れるのは京都・下鴨神社近くの暗い神社。ひっそりと佇むこの神社は、観光地の神社とは対照的。ぬめるような黒い屋根を持つ小さな社。

 

社に血を滴らせると願いが敵うということから、女たちは自分の身体の一部を傷つけ祈りを捧げ続ける。

 

好きな人を奪われた者、子供のお受験でライバルに負けた主婦、憧れの上司の実情を知った女性、父親の介護する女性の黒い本音、憧れの男性と両想いになれた大学生、家族が好きすぎた主婦の行方。…等々、さまざまな女性の生活ケースから勃発する問題。精神的にギリギリなところに来た彼女たちは、この神社にやってくるのだ。

 

 

 

成就したか、しないか?本人だけが知るところ

やがて、彼女たちの祈りは成果を見せ始める。・・・・が、それが必ずしも傍から見ると成就したとは言えないものもあるというのがなんとも、むずがゆいところ。

 

観音さんの小説は官能だけじゃなく、こういう黒い感じの小説も面白い。

「神様、お願い」

わたしが5円玉のお賽銭で大丈夫かな~?と、お願いするレベルとはまったく異なる祈りの世界。ゾクゾク来ます。