うずまきぐ~るぐる 

読書書評ブログへようこそ!読んだ本についてのあれこれを思いのままにぐるぐるかきます。

【レビュー】神去なあなあ夜話:三浦しをん

 

神去なあなあ夜話:三浦しをん著のレビューです。

神去なあなあ夜話 (徳間文庫)

神去なあなあ夜話 (徳間文庫)

 

 

 

なかなか楽しい主人公。しをんさんっぽいなぁー

 

 しおんさんの書き物が大好きです。しかし、小説に関してはものすごく相性が良かったものと、うむ・・・となってしまうもの、真っ二つの評価に分かれてしまっているので読む前はちょっと慎重です。エッセイはもうなんの文句もなく毎度笑いの渦に飲み込まれるだけなんですけどねぇ。

 

さて、信頼のおけるレビュアーさんたちがこぞって高評価の「神去なあなあ夜話」。うん、これは期待できると思ってはいたものの、なかなか踏み切れず。しかし、区のリサイクル交換会という機会でようやくご対面!さぁ、どっちだろう?

 

結果は文句なく良い作品で気に入りました。ベストセラーの「舟を編む」より好きだなぁ。

 

 

 

舞台は三重県の山奥、神去村。ちょっと神秘的な名前の村。この村の言い伝えなども交え、村に住む人々のヒューマンドラマが心地よく展開されている。とてもバランスの良い作品だと思います。

 

特に主人公の平野勇気のキャラクターが最高!ちょっとお調子者で、それでいて好奇心旺盛、ちゃっかり恋もしているという20歳の若者。彼は親と高校の先生の企てで、嫌々この村にやって来たのだけれども、徐々に林業とこの村のことが好きになって行く。

 

勇気は神去村の出来事を私たちに向かって?発信するかのごとく綴っている。というか、語り掛けてくるような感じが、まるで友達のお便りを読んでいるような気分に。

 

彼のキャラクターからは、なんだかとっても「しをんさん」を感じさせられるものがある。作者だから当然なんだけれども、この勇気という人物に関してはなんの躊躇いもなく楽しんで描いていたのではないかな?と感じられ程、読んでいてしをんさんの弾むような気持ちが伝わって来た。まぁ、この感じが苦手な人もいるかもしれないけどね。

 

私的には勇気をはじめ、村の人々がみんな個性的で楽しかったなぁ。何気に登場してくるおばあさんなんか、もう最高です。

 

また、あまり馴染みのない林業というお仕事小説という面もなかなか興味深く読める内容でもあります。

 

物語はクリスマスへ向かって進みます。勇気の恋愛も気になるところ。後半になると何故だか弟を心配する姉のような気分で勇気の恋愛を見守りたくなっていた。さぁ、彼の恋愛はいかに?上手くいってほしいけど、大丈夫かな~~。

 

あとで気づいた(最近こういうことが多い)のですが、本書は「夜話」ということで順番的には「神去なあなあ日常」を、先に読むべきだったみたいです。装丁画が違うのですが、私はうっかり文庫の装丁が変わったのだと勘違い。うぅ。「夜話」は「日常」の後日譚だったのですね。前後して読むことになるのか・・・と。でも、また神去村を覗ける日が来るのかと思うとちょっと幸せです。

 

⇩こちらが日常の方。

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)