熱血ポンちゃんから騒ぎ:山田詠美著のレビューです。
ポンちゃんは今日も元気に毒を吐く
「熱ポン」のエッセイは初回からもう何十年と読み続けているというのもあって、私にとっては友達の近況報告の手紙を読んでいるみたいな感覚で、「おぉ、ポンちゃん、相変わらず元気で楽しそうだなぁ」と目を細めながら読むという位置づけになっています。
このシリーズ毎度読んでいる人はおそらく病みつきになっているに違いなく、かなりのマニアックなファンじゃないかなと思います。
山田さんのエッセイはエッセイというより、お酒を飲みながら話している感覚で、独特なリズムがある。話がどんどん広がるし、内容も年齢不詳、国籍不明な感じの話題がまさにポンポンと繰り広げられる。
海外の話から、いきなり地元のすごーく狭いエリアの話だったりと、その振り幅の広さが特長です。一見、まとまってないようでも、ちゃーんと最後にまとまっているあたりが「腕」ですねぇ。
今回は、話題の村上春樹氏の話題が登場。「ノルウェイの森」の映画を観た感想や、ハルキストについてなど、なかなか興味深く読みました。
「デリケート、センシビリティ」このあたりの自分と春樹氏の考えの違いを語っています。
何を隠そう私は村上春樹脱落組。何が合わないのか自分でもよく解らない。…というか、知ろうとも思わなかったわけで…。けど、山田さんの言わんとしていることがなんとなく解る。彼女の視点で読んだら案外謎が解けそうな気がしました。
さてさて、ビックリしたのは山田さん、再婚されていたんですねぇ。野球と永ちゃん好きな彼だそうで、すっかり落ち着かれた様子。山田さんと言えば、夜のクラブや飲み屋で呑みふけっている印象がまだまだ強いですが、今や、のんびりお散歩を楽しまれている様子。
相変わらず、山田家のオモローなご両親もご健在で微笑ましいエピソードが満載でした。
なんだかんだ、やはり山田さんのエッセイの話題の豊富さは抜群。読み始めるとあっと言う間に時間が過ぎてしまうんだなぁ。





