問題未満 世の中の気になって仕方ないこと集めました:野澤幸司著のレビューです。
☞読書ポイント
感想・あらすじ
世の中にはどうでもいいことだけど、ちょっと気になることとか、ある一定の現象みたいなものが溢れている。その時は気になるんだけど、その後はすっかり忘れてしまうようなこと。まさに「問題未満」を集めたのがこの本なのです。
良いタイトルですよねぇ~。「問題未満」なんだから、読まなくても問題はない。でもでも、なんか気になって手に取ってしまう感じが面白い。てっきりわたしはエッセイだと思ったのですが、こんな感じで☟☟、様々な問題を取り上げていきます。(画像はAmazonより一部引用)
準備不足の問題!携帯の充電が全然出来てないのに外出。これ、ものすごく解ります。もうね、あの時の絶望感ったら(笑)
「誰にも言わないでね」というここだけの話は、みんなが知っている。これは結構よくある話として知られていますよねぇ。このような話から、「格闘家とラーメン屋の店主の写真、なぜかだいたい腕組んでいる」など、クスッと笑っちゃう問題未満まで掲載。
ちなみにこの腕組みは「威圧感の問題」というタイトルが付けられている。考えて見れば、なぜにラーメン屋の店主は腕組みしてまで威圧感が必要なのか?「こだわってます!」という名の威圧を醸し出すためか?(笑)店主に訊いてみたい問題でもある。
ということで、読むというより眺める感覚です。そうだなぁ~駅のポスターとか、なにかのキャッチフレーズを見ている感じですね。(のちに知ったのですが、著者の野澤さん、コピーライターでした(笑))
気楽に読めるので隙間時間にでも。かなり息抜きになります!でも、タイトル通り、読み終えると、「あれ?どんなことが問題未満だったっけ?」と、意外にもあっさり忘れてしまう。これがまさに「問題未満」ってことなのでしょう。これを機会に自分の「問題未満」を集めてみようかな。こういう視点を持つと、世の中結構楽しいかも!?
野澤幸司プロフィール
茨城県牛久市出身、竜ケ崎第一高校、青山学院大学法学部卒業。ハガキ職人を経てコピーライターに。普段はいろいろな広告のコピーやCMを考える仕事をしている(Amazonより)
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野澤さんは「妄想国語辞典」の作者でもあったんですね。どれも面白そう!