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【レビュー】天上紅蓮 :渡辺淳一

天上紅蓮 :渡辺淳一著のレビューです。

天上紅蓮

天上紅蓮

 

 

 歳の差50歳って!!

 

白河法皇63歳、璋子15歳。
50歳ちかい歳の差!!!

 

読み始め早々、少女に手を出す白河法皇のロリータっぷりに目を疑う。しかも璋子は、当時法皇が寵愛していた祇園の女御の養女なんですけど~。遊びに来ていた璋子に添い寝して戯れているうちに結ばれてしまったらしいが、その節操のなさにあんぐりです。

 

薄絹を着させ、寝ている璋子の秘所に蛍の入った竹籠をかざし興奮する法皇。
なんというエロ爺さんなんだ!蛍も迷惑よ。

 

それはそれとして、二人は日に日にのめりこみ、愛を深めていくのです。
この話の恐ろしいところは、その後、法皇は愛する璋子を孫の鳥羽天皇に入内させるということ。さらに子供を生ませるのだが、その子は法皇の子という。これがすごい。周りの者公認で計画的に妊娠から出産まで全て企てていたのだから。しかも、鳥羽天皇は生まれた子を見て「自分の子供ではない」と薄々感づいているんだからね。

 

今のようにDNA鑑定で誰の子供かはっきりさせることが出来たのならもう大騒ぎになっていたことだろう。いくら男女関係がおおらかな時代とはいえ、ここまでやってしまうとは!恐るべし、白河法皇。

 

いろいろ突っ込みどころ、疑問符が浮かぶ内容ではあるのだけど、後半へ行くほど、白河法皇の愛情の深さを感じることもしばしば。また、最初は気の毒に思えた鳥羽天皇が、後半は逆に浮気三昧で璋子を困惑させるという逆転現象も見られドロンドロンだ。

 

そして、のちに若くして天皇になった璋子と白河法皇の子・崇徳天皇が母を守ろうとする姿。どこをとっても裏があり、複雑だわ~。怖いわ~。

 

本書、白河法皇が亡くなるまでの部分は面白かったのですが、後半は史実を書き綴ったものに変化しちゃったのがとても残念。小説として書かれてはいるのでしょうけど、前半の小説感がプツリと消えてしまっている。ん~。

 

10代半ばから29歳まで恋人であり、愛人であり、父であり、師であり、後見人だった白河法皇と相思相愛だった璋子。璋子については、機会があったらもう少し知りたいと思う。できれば酒井順子さんあたりの鋭い女性目線の考察があるとよいのだけど。

 

それにしても白河法皇もスケベ爺さんだが、それを書く渡辺淳一さんも相当です。
そして、それを興味津々読んでいる私も同類ってことですかね?(笑)

 

 

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