書店ガール: 碧野圭著のレビューです。
職場の人間関係がリアル。問題勃発しすぎて目まぐるしい!
職場で同性から嫌われる女子はどこにでも一人や二人必ず居る。そしてお局さんという存在。この二人の仲が悪かったら…結構悲惨な職場環境が生まれちゃうな…と容易に想像できます。
しかしこの女子たちがどんなことで結託するのか?
それは、男性からの「女性差別的待遇」にぶつかった時だ。
一部の無神経な男性からちょっとした時にポロっと出る一言や古い考え方。
どんな女性もそんな時「むむ?」となるのはすごく理解が出来る。
本書は吉祥寺にある老舗書店での店員たちの人間模様を描いた作品です。
書店員のお仕事物語というよりどちらかというと人間関係色が強いかな。
本屋の仕事自体に興味があって読もうと思うと、ちょっと拍子抜けすると思います。
結婚式場から始まるこの話。目まぐるしく登場人物たちの名前が次々出て来るので個人的には「こんなに人物を盛り込まれると、お手あげなんですけど…」とブツブツ言いたくなったが、話が進むごとに整理されていくのでセーフ。
盛り込んで来るのは人物だけではない。アラフォー独身女性、仕事、結婚、恋愛、昇進、異動、親の介護…等など次々に読者にも課題が突き刺さってくるので、オチオチしていられないのもこの話の特徴でもある。
色々問題山積みにはなるものの、テンポは良いのでそれほど重くならず。また、職場での女性同士の陰湿な部分や、男性の嫉妬やネチネチ感など、妙にリアルの描かれているところが怖い。しかし、きっかけさえあれば案外女同士の雪解けは早く、その後の結びつきはとても固いものになる。女性って良い意味で切り替え早いですよね(笑)
最終的には「色々あったけど良かったね」といい感じに収まる内容で、ドラマでいう最終回の場面が思わず浮かんでしまった。「働く女性応援歌」的な内容なので、ドラマ化しやすいんじゃないかなーと思う。
この本「ブックストア・ウォーズ」というタイトルを改題・加筆修正したとあります。
「ブックストア・ウォーズ」の方が内容に合ってる気がするのですが…○○ガールとした方が、時代的にいいのですかねぇ…。