スーパーマーケットでかわいい買い物 :西世古桂子著のレビューです。
感想
スーパーマーケットをアートギャラリーに変えてしまおう~♪
普段から見慣れている商品パッケージがズラリとジャンル別に並んでいるので、最初は
「なーんだ、知ってるのばっかじゃん」とパラパラめくっていたのですが、商品の下にちょっとしたそのデザインに関するコメントが添えられていて、再度それらの商品を見直すと、これがなかなか興味深いのです。
何県のどこのスーパーで何年に幾らだったという情報もきちんと載っている。
見かけない商品だなぁーって思うと、他県のものだったりで、その発見も面白いのです。
作者は女子美大の産業デザイン科を卒業。
ご主人の転勤を機に、今まで馴染みのなかった商品を目にし、可愛いパッケージのものが多いことに気付いたことからスーパー巡りが始まったそうです。
ホント、知らない土地で入るスーパーって、国内海外問わずワクワクしますよね。
「ねーこんなものがあるよー」の連続ですもの。
かわいいものが好きな作者と、給水塔マニアのご主人。
観光もせずにひたすらスーパー巡りと撮影のドライブ旅行を重ねているそうです。
その「旅日記」もちょこちょこ出てきます。
レジ袋色々、マーク色々、レシート色々、キャラクター色々。
レジ袋のマークを色別に分けるあたりのマニアっぷりが凄い!
スーパーだけでも、集めようと思えばこんなにも種類があるものなんですねぇ。
カゴの考察、制服の考察、…等々、普段何気なく目にしているものばかりですが、きちんとこれらの物と向き合うと、何かパッと華やかな世界が見えてきました。
また、レモン石鹸やカネヨのクレンザーのような懐かしい商品から、そう言えば、見たことあるようなないような?箱入りのうずらのたまごとか…。
これは、今にも本当に卵からヒナが出て来るんじゃないかと思えるほどびっしり箱に詰まっている様が笑っちゃいます。
こんな風に急に気になり出したものも多かったです。
色々なパッケージ、今後今より愛着を持って接することが出来そうな微笑ましーい気分にさせられる1冊でした。