Web Analytics Made Easy - StatCounter

うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【感想・あらすじ・レビュー】目でみる方言:岡部敬史・山出高士

 

 

目でみる方言:岡部敬史・山出高士著のレビューです。

☞読書ポイント 

日本列島、その土地に行って人々の会話を聞かないと知ることのない言葉がたくさんある。そんな方言の語源などを学びつつ、思わずちょっと使いたくなるような言葉も。写真も楽しみながら楽しく学べるシリーズ本!

 

目でみる方言

目でみる方言

 

感想・あらすじ 

久しぶりに読む「目でみる」シリーズ。いつも面白い視点から、様々な素朴な疑問に答えてくれる。何といっても一目でわかる写真が特長的で、本を一度開くと、最後まで次々と知りたい欲が止まらなくなる.....という本なのだ。

 

図書館の新刊コーナーにあったのでつい開いてしまったら最後、気になることが山ほど載っているものだから、結局、借りることに(笑)

 

ということで今回は方言。本書に出て来る方言は、全国的に知られている有名な方言ではなく、初めて聞く方言が結構多かったです。なので、ちょっとした異国の言葉を習っているみたいで新鮮でした。

 

 

 

 

例えば「救急絆創膏」ってこんなにも地域によって言い方が違うのかという。その地域で売られているメジャーなものが呼び方になっている感じでもあるのですが。私は東京なので「絆創膏」とか「バンドエイド」って言いますが、「カットバン」くらいまでは自分は使いませんが通じるレベルです。

 

しかしこれが九州や奈良で使われている「リバテープ」、北海道、和歌山、広島で使われている「サビオ」ともなると、なんのことなのかって感じです。ちなみにこのパッケージ。今ならネットで手に入りますが、やはりあまり馴染みはありません。

 

阿蘇製薬 サビオ 救急絆創膏 Mサイズ 30枚入リバテープ製薬 リバテープ防水やわらかフィット M 30枚

 

はじめて聞く言葉でも、なんとなく意味を感じ取ることが出来そうな方言も。印象的だったのは「飴が泣く」。言葉的になんか可愛い。これは新潟の方言で「融ける」って意味があるそう。砂糖や塩が湿気を帯びた時も「泣く」を使うそう。製菓業界でも使われいるんですって。これを大阪では「飴がわく」と言うそう。わく?わく?沸くなのかな?

 

 

 

 

とにかくいろんなパターンの方言が登場する。日本は漢字、カタカナ、ひらがなという表記のバリエーションに加え、各都道府県の持つ方言が無数にあり、本当に奥深い言語を使う国なのだなぁと感じます。そして、それらの言語にはたいてい意味があり、その土地に根付いて行くものだということも。

 

最後に、最近東京でもよく耳にする「御座候の今川焼」。「御座候」とは、てっきり店名だと思っていましたが、兵庫県の姫路市では「今川焼」のことを「御座候」と言うらしいのです。いや、店名が先だったのかもしれませんが、今川焼本体のことをさすとは知りませんでした。

 

ということで、読み始めるとついつい夢中になってしまう一冊。楽しく読めて、ちょっとした方言も知れてお得です!(笑)

合わせておすすめ

初めて読んだのはもう7年くらい前。今も変わらぬ面白さがあるシリーズです。表紙の写真は「引っ張りだこ」。語源も目で見ると解りやすい!