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【感想・あらすじ・レビュー】ちゃっかり温泉:久住昌之

 

 

ちゃっかり温泉:久住昌之著ののレビューです。

☞読書ポイント 

忙しい時ほど現実逃避したくなる。筆者の久住さんは、締め切り間際になると温泉に出かけ、おいしいものを食べて帰宅する。そこに焦りはなく、かなりゆるゆるとした時間が流れている。近場で息抜きこそが贅沢だと思わせてくれる極上のリラックス本!

 

ちゃっかり温泉

ちゃっかり温泉

 

感想・あらすじ 

孤独のグルメでお馴染みの久住さんの温泉エッセイです。なんとなく孤独のグルメを彷彿させられる感じがたまりません。

 

全体的には本格的な温泉と言うよりは銭湯を巡っているって感じかな。近場の銭湯に久住さんが訪れレポートする。とは言え、取材みたいに前もって色々調べたり準備したりするものではない。

 

 

 

 

みなさんもよくあると思うのですが、テスト前の勉強からの逃避とか、仕事が詰まっているのにさらに他の関係ないことをしてしまう....等々、なんとなく気分が乗らず、他のことに手を出してしまう現象。居ました、ここにも!

「すいません。今書いているところで、夜には必ず送ります」 と言いながら、タオルと着替えをバックに詰め、向かった先は温泉。

 

執筆業をしている久住さん、締め切りが迫った時の現実逃避です。結構ギリギリのとこで温泉に出かけて行くというおとぼけぶり。何故かそこに焦っているムードもなく、お気楽モード全開。でも、こうして本になっているのだから、最終的にはこれも取材の一貫になったとも言えますよね。私的にはそこが「ちゃっかりしているな」って思ってしまったのですが(笑)

 

行先は都内がほとんどですが、調子に乗って箱根まで足をのばしている回もあります。ロマンスカーに乗って.....って、もうここまで来ると小旅行。温泉後にちゃっかり富士屋ホテルのティーラウンジに行って、シフォンケーキを優雅に召し上がる久住さんったら、ホントお茶目だわ。

(カバーのそでに書かれていた久住さんの気持ちが溢れ出たことばより)

 

毎回温泉+グルメと言った内容。温泉の方は、そこに来ている人々の考察がかなり細かい。人々の体型とか、会話内容とか、結構リアルに綴っちゃってる(というか、イラストもあったりする。個人情報とやらは何処へw)。聞き耳を立ててる感じが孤独のグルメ「井の頭さん」そのもの(笑)

 

 

 

 

とにかく読んでいるだけでリラックスできます。昼間ののどかな温泉風景にこんなにも癒されるとは。たまに行く海外旅行もいいけど、意外にもこういう過ごし方を頻繁に行う方が贅沢かもな~と思わされる。とにかく久住さんのように近場でサクッと気分転換できるなら、真似してどんどん温泉に出かけたくなりますねぇ~。

 

ということで、私的には箱根の「かっぱ天国」って温泉に心を惹かれています。名前のインパクトが!かっぱ天国で湯につかり、はつ花さんの天ぷらそばを食べる。こんなコースを自分で組み立て、妄想しながらいつか実行しようと目論んでいます。

楽しい1冊でした!!

久住昌之プロフィール

1958年生まれ、東京都出身。1981年、原作・久住昌之、作画・和泉晴紀のコンビ「泉昌之」で描いた短編漫画『夜行』でデビュー。実弟・久住卓也とのユニットQ.B.B作の『中学生日記』(青林工藝社)で、第45回文藝春秋漫画賞を受賞。根強い人気を保つ谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』(扶桑社)は、フランス、イタリアなどで翻訳出版されている。また、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』(秋田書店)は、「マンガ大賞2011」4位、「このマンガがすごい! 2012」オンナ部門1位。漫画、エッセイ、デザイン、音楽など、多方面で創作活動を展開している。(Amazonより)

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ひゃーまだまだ、色々ありますね!ちゃっかり過ぎる、久住さん(笑)

 

昼のセント酒