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【レビュー】珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE :都築響一

 

珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE :都築響一著のレビューです。

珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE (ちくま文庫)

珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE (ちくま文庫)

 

 

表紙の「お尻」に惹かれて開くと、痛い目に遭う1冊です

 

まさに「珍紀行」です。ヨーロッパまで行って、敢えて足を運ぶ場所ではないところばかりですが、好きな人にはたまらないかも。(日本に来た外国人が蝋人形館や秘宝館行くような感じ。ただし強烈度は高い)

 

残酷であったり、グロテスクであったりするので普通のガイドブックには載ってない場所が多いのではないかと思います。

 

蝋人形・超古代・信仰・性愛・暴力・病理・アウトサイダー
蒐集・人文・社会科学・観光・カタコンベ

 

11のカテゴリーからなる写真の数々…。
最初の蝋人形あたりは、ちょっとしたお化屋敷に入る感覚で楽しめたのですが途中から自分の顔がこわばっていくのがわかるほど、息を飲むものばかり。

 

印象に残った場所はリトアニア大量虐殺犠牲者博物館。91年まで実際に使われていた獄房。ほとんど物が置かれていない空間なのだが、だからこそ色々想像してしまう怖さがある。


ここは因人となった人々が自らの体験をガイドしてくれているという、本当に貴重な博物館である。また 同じく、リトアニアの「十字架の丘」の写真は圧巻。病理系のの博物館は、興味本位で鑑賞は決して出来ないと痛感。前は行ってみたいーと好奇心が勝っていたが、この本で十分です。

 

日本でも「人体の不思議展」が色々問題になりましたが、人体解剖の模型などズラリと並んだ写真の数々…さすがにここは早めくりでした。

 

さてさて、カタコンベの章に入ると、私が見て来たものもあった。当時は随分衝撃を受けたものだが、良いのか悪いのか、またはこの本に慣らされてしまったのか…今見るとカタコンベの中でも一番マイルドなものの印象に変化していた。恐るべしこの本。

 

色々巡ってみて、やはり見てみたいと思ったのは…「世界で一番美しいミイラ」と呼ばれる少女。あと毎年たった2ヶ月だけのドリームランドと呼ばれるムーミン谷も(笑)

 

尚、この本で紹介された場所は既にない場所もあるそうです。それにしても、本を読みながらこんなに肩が凝るとは…表紙の「お尻」に惹かれて開くと、痛い目に遭う1冊でもあります。