うずまきぐ~るぐる 

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東海道中膝栗毛 (21世紀版少年少女古典文学館):村松友視

東海道中膝栗毛 (21世紀版少年少女古典文学館):村松友視のレビューです。

 

 

◆江戸のバックパッカーに憧れる…の巻

 

 

お馴染み「弥次さんと喜多さん」の珍道中の話。

旅の話ということは知っていたけど、どんなことがきっかけで

この二人が旅に出て、どんな面白い出来事に遭遇したのか

知らなかったのでまたもや、こちらのシリーズから

入門させていただきました。

 

まず、話云々より、こういう生活が羨ましい~~と、

ページをめくるごとにその思いが強くなって行きました。

 

旅は道連れ、世は情け
一期一会
旅の恥はかき捨て

なんて、旅に関する言葉が、常に頭の中に飛び回っていました。


それだけこの話は旅に密着し、

その楽しさの本質を描いているのだと思います。

 

食べて、呑んで、出会って、喧嘩して、詠って、また食べて…。
明日のことは明日に考える。どうにかなるさーと、

笑って過ごす長期間の旅。

 

現代人は手に入れたくてもなかなかこんな自由な時間は手に入らなくなった。
そんなちょっとした憧れも含め、今もこうして読み継がれているのかなぁ

とも思う。

 

そもそも、弥次さんと喜多さんとは何であるか?なんで旅に出たのか?
そして、なにゆえこの二人には強い絆があるのか?
このあたりがあいまいになっているため、この話は掴みにくいと

村松氏はあとがきに書いている。

 

一九はその「発端(はじまり)」の項を連作の途中で書いているそうだが、
本書では冒頭に持ってきているので、なんの違和感もなく

話に入って行けました。

 

このあたりについては、他の本と比較する必要がありそうなので、
もう1冊くらいは読んでみようと思っています。

 

また、この本では話が進むごとに、小さな地図に二人が今居る場所が

示されていて、まるで飛行機に乗っている時の位置確認情報のように

楽しめました。

 

最近では、大人の男同士の二人旅なんて光景もあまり見ませんよね。
女性同士は多いのに、何でだろう~。

 

ちょっとした悪だくみに騙し、騙されしつつ、いつも最後にオヤジギャグを
飛ばしながらガハハと笑うこの二人組。

現代にもこんな男組?が居たら楽しいのになぁ。
(今回、触れませんでしたが、旅先で起こるこの様々な出来事こそが
この話の中心です。)

 

「やーね、また、くっだらないこと言って…」と言いながらも、
ついつい目が離せなかったりするのです。

そんな微笑ましい旅を、弥次さん、喜多さんと是非ご一緒に!

※本書は江戸から伊勢までで終わっています。

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