らくご笑児科: 斉藤洋著のレビューです。
感想・あらすじ ベタ、べッタ、べッタのダジャレ本!
もう、このごちゃごちゃした装丁を見た瞬間から「なんかやらかす」という予感がムンムンとしてきたのでとりあえず読んでみることした。
笑児科・・・ってタイトルもちょっと引きつってしまう感じですよね。
うっすらお気づきだとはおもいますが、病院の話でございます。
おじいちゃんのお見舞いにいった一郎くんは、お見舞いの受付と診察の受付を間違えてしまい、病気でもないのに診察を受けることになってしまう。
診てくれるのは若くてきれいな女医さん。
一郎くんは舞い上がってしまい、顔は赤くなり、脈拍もあがり・・・「急性顔面赤色平熱頻脈症」という病名をつけられて、検査入院することになる。
「急性顔面赤色平熱頻脈症」って!
しかもアルファベットで言うのがはやりだからって「KGSHH」って・・・。
うるさいっちゅーのw
ってなわけで、すでにハチャメチャな展開。連絡を受けた一郎くんの両親は慌てふためき・・・これがまたえらいこっちゃな人々で。
入院の受付で「お年はいくつですか」という問いに
「43歳です」
「いえ、お父さまのお年じゃなくて、ご本人の年ですが・・・」
というような古典的なギャグのやり取りシーンが続々と。
おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、みんなボケにボケまくって「もういいから」って言いたくなるほど。
しかしやはり最後は・・・
そろそろお腹いっぱいだよ~って状態になったころ、なんだか・・・・いきなり・・・・怖い展開に。やはりこの作家さん、怖い話抜きでは終わらせませんでした。
果たして一郎くんは無事、退院できたのでしょうか?
さてさて、らくごだから、おちはあったのかって?
是非、最後の一文まできっちり読んでみてください。
ダジャレ臭がどこまでも追いかけてくるような文に思わずしょっぱい顔に・・・。はぁ~脱力、脱力。