友近の思い立ったら一人旅:友近著のレビューです。

☞読書ポイント
感想・あらすじ
友近さんってピン芸人、おんな芸人のなかでもかなり個性的な芸を持った方で、笑いのプロとして徹底的にやり通す感じが素晴らしいと常々思っている。本書を読んでいると、水谷千重子さんをはじめ、西尾一男さんなど、ひとりの人物芸を何年にもわたりやり続けている、というか、キャラをどんどん育てている感じが、他の芸人さんとは一味違うなぁと。ロバーツの秋山さんと被るところがあるのですが、その辺のことも書かれていて納得!
友近さんって売れっ子芸人さんなのにすごくテレビに出ているというイメージがあまりなかったのですが、本書を読むと地方局の番組をはじめ、ラジオや舞台など地方のお仕事も多くされている。しかも一つのお仕事を長年続けていることが多い。なんでもじっくり丁寧にお仕事をされているのも、それだけ周りの人たちの関係性が良好だからこそなのだろうと感じます。
ということで、旅好きだということはタイトルからもわかるのですが、忙しいのによく旅する時間があるなぁ~って思ったけど、こうした地方の仕事と旅をうまく組み合わせて移動していることが多いのです。ちゃんと時刻表と照らし合わせて綿密にスケジュールを組み立て、効率よく移動されているのも感心。

紹介されている旅館は結構ラグジュアリーなお部屋が多いけど、庶民的なところも紹介されている。また、ハワイなどでの過ごし方など、贅沢したいときはきっちり贅沢。庶民的に過ごす時はそれなりに楽しみを見つけてといった感じで、ものすごくメリハリがあるのです。
事前に愛読書である旅の本を熟読し、旅館やレストランまでも決める。いわゆるネットでの5つ星とか口コミは一切気にせず、むしろ口コミが少ないところに注目。自分の「勘」を大事にしている。むかしから続いている骨太な旨い系のお店が多い。また、レトロな「味」を彷彿させられるものも多く、昭和世代が泣いて喜ぶような洋食なども登場。写真掲載が少ないので、その都度、お店の検索をしてしまいましたよ。
といった感じで、バリエーションある内容なのですが、とにかく友近さんのトーク調の文章がクセになる。まるで隣でお喋りしているような臨場感があります。合間合間に、昭和的なギャグや昭和歌謡がかなりの頻度で挟み込まれ、いやもうほんと、昭和ラブの人なんだなぁと思わず笑いながら突っ込みを入れたくなります。五社監督作品も案の定と言った感じで出てきます!出てきすぎ(笑)
一人旅の時の妄想も激しく、こんなにいろんなことを妄想しながら過ごしていたら疲れない?って思ってしまうのだけど、友近さん、ものすごく楽しそう。一人旅だと手持ち無沙汰になりそうだけど、終始頭の中が回転してる感じなのでその心配もなさそうです。
ご自身が仲居さんの仕事をしていたということもあり、旅館界隈のことは本当に興味があり好きなのだろうなぁ~って思います。お友達も現役で仲居さんをされている方もいるとかで、そこに訪れたり。お客さんとしてのマナーなども嫌味なく書かれています。
仕事して、食べて飲んで、観たい景色を見て、温泉に浸かる。いつも旅のことを考えて生活する。ん~~なんか理想的だな!
ということで、この本をお供に、いつか同じような旅をしてみたいものです。そして、紹介されたお店でご飯もたべてみたいなぁ~。特に愛媛県の馬島は訪れたいNO.1として、メモっておきました。その他ちょこちょこ出てくるお弁当やグッズなども注目です。あ、友近さんって、猿が好きだというのも意外というかミニ情報です。
プロフィール
1973年、愛媛県松山市生まれ。2000年入学の吉本興業の若手タレント養成所NSC第23期生。ピン芸人として活動し、2003年にはNHK上方漫才コンテスト優秀賞、NHK新人演芸大賞を、2004年にはABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を受賞。ひとりコントやものまねには定評があり、数多くのバラエティー番組やCMに出演、人気を博している。ドラマ、映画等で女優としても活躍。コンスタントにコントライブを開催するほか、芸能生活50年の水谷千重子、中高年プロアルバイター西尾一男などと共に全国を駆け巡る。(新潮社・著者プロフィールより)
ラジオでも紹介されました!わたしもこの放送で興味を持ったひとりです。





