
今年の振り返り
早いもので今年も「読んでよかった本のまとめ」の季節になりました。当サイトで毎月入れ替えている「今月の一冊」の1年分をまとめたものになります。今年は約111冊ほどの作品を読みました。この111冊、昨年も全く同じ冊数だったという偶然にもビックリです。今年の読書は介護や家事などでまとまった時間が取れない、集中力の低下でちょっと苦戦しました。読みたい本はいっぱいあるのに空回り。それでも面白い本があるときは、早起きして読んだりしていました。2026年はもう少し読書時間を確保したいところです。
2025年 マイベスト12
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■村山由佳さんの「PRIZE」
作家の賞レースを描いた作品でした。作家自身がその世界を描いたということで、かなり生々しい小説とも言えます。だからこそものすごく面白く、読者にとっては好奇心を刺激されまくりでした。村山さん、よくここまで書いたな~って。なかなかここまで切り込んで来る作家は昨今いないと思います。とにかく村山さんは常に新しいことにチャレンジしていると言った印象があります。来年も期待しています。
■山田詠美さんの「三頭の蝶の道」
これも作家たちの話なんですよね~。「女流作家」と呼ばれた作家陣を描いた小説なのですが、山田さんご自身が交流のあった作家たちがモデルになっているものだから、リアル感覚で読めてしまう面白さが。とにかく作家も編集者も個性的で魅力的な人物が多い。山田さんから今は亡き作家たちへのリスペクトが感じられる1冊でした。
■宇野千代さんの「生きて行く私」
これも山田詠美さんのエッセイから読みたくなった一冊。山田さん界隈の本を読んでいると、こうした人々の「素の姿」がどんどん見えてくる感じが楽しい。来年も引き続き宇野さんの本は読んでいくつもりです。
■町田そのこさんの「わたしの知る花」
今年一番しっとりとした作品だった。とにかく泣かされたし、読後の余韻がかなりあって、数日間、物語から抜け出せないものがありました。「あの時間が」「あの人が」「もし....」と、いろいろ考えてしまいます。人ひとりの人生って本当にいろいろな出来事が詰まっているものだと、深々と感じさせられました。
■伊藤亜和さんの「存在の耐えられない愛おしさ」
今年最大の良き出会いは伊藤亜和さんだなぁ。エッセイって個人の好みがとても出るものだけど、私的には彼女の書いた文章、感性がドストライクでした。雨宮まみさん以来かな~ここまで気に入ったのは。とにかく嬉しい出会いとなりました。
■梅沢春生氏の「ウスバカ談義」
梅沢春生氏の作品は、ずっと読みたいと思いながら何年も読めていなかった。今年はこの作品を読んで、やっぱり面白いと確信!引き続き読んでいこうと決意!
今年最も読んでよかったと思えた本
世界99 上下巻 :村田紗耶香
■村田紗耶香さんの「世界99」
読んでよかった本というか、すごい本に出合っちゃったな.....って感想です。村田さんの作品はいつも「最後まで読めるだろうか?」と少々警戒しながら読み始めるのですが、今回はそんな生ぬるいことを言っている暇もないほど、ものすごい勢いで物語の中に引きずり込まれて行ったという印象があります。これは読まなければ体験できない感覚だと思います。
上下巻からなる壮大な物語になっています。途中でちょっと降りたくなるんだけど、合わせて読まずにはいられなくなる紗耶香マジックが絶対にある。とても混沌とした世界で訳わからない~って発狂しそうになるのだけど、気づけば現代社会の諸問題が方々に詰め込まれた作品であることが分かってくる。読むたびに、ページを開くごとに、脱力感、放心状態に陥る作品でした。
野間文芸賞も受賞されましたね。おめでとうございます。この先、この作品を超えるものを作るのは大変じゃない?って、ちらっと思ってしまいましたが、いや、たぶん、更なるごっつい作品が迫って来る気がします(笑)
今年もたくさんの良書を読むことができ、幸せです。と同時に、読みたい本が山積みです(笑)来年は何冊読めるかな~。ということで、当サイト、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
2015年~2020年まで お気に入り本のまとめ
2021年~ お気に入り本のまとめ(2021年~)















