東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
【関脇】教養(インテリ)悪口本:堀元見
■内容
インターネットに氾濫する悪口がつまらないのは、そこに知性もユーモアも宿っていないからだ。「こいつ無能。死ね」というツイートを見て、楽しい気分になる人はいない。「こいつ無能」と言いたくなった時は、代わりに「植物だったらゲノム解析されてる」(本書14ページ)と言おう。周囲も「えっ、何? どういうこと?」と興味を惹かれるだろうし、生命科学の発展に思いを馳せる良い機会になる。不快さを、楽しさや知的好奇心に変えられるのが、「正しい悪口」の効能なのだ。僕はこれを「インテリ悪口」と称して、インターネットに書き溜めてきた。<略>皆さんが何かをバカにしたくなった時、本書を活用してほしい。僕が可能な限りの知性とユーモアを詰め込んだ「インテリ悪口」を使ってほしい。嫌なことがあった時、インテリ悪口を使うことで、溜飲も下がるし、笑い飛ばすこともできる。ちょっとだけ勉強にもなると思う
(「はじめに」より)--Amazonより
中瀬さん:
これね、最近一番笑って、一番勉強になったというすごい面白い本でした。著者は「インテリ悪口専業作家」という唯一の肩書を持っている。インターネット上の悪口や罵詈雑言がつまらないのは、知性もユーモアも宿ってないからって考えている。わたしもその通りと思っています。そこでそんな悪口を、知性のあるインテリ悪口で昇華させる言い方を伝授するのがこの書籍です。
(ここでいくつかの例を紹介)
中瀬さん:
サイレント悪口がいっぱい出ている。いろいろな分野から飽きさせない切り口。めっちゃ面白いです。ぜひ、読んでください!!
【大関】母の待つ里:浅田次郎
■内容
日本が誇るストーリーテラー浅田次郎、5年ぶりとなる現代小説!
読者の意表をつく設定、家族も帰る場所も持たない還暦世代の「おひとりさま」を魅了する新しい故郷の形、母の抱く無限の愛情とその人生、細りゆく山村と最先端ビジネスの組合せ……。多彩な魅力を巧みに織り上げた、浅田文学の新たな名作。--Amazonより
中瀬さん:
四十数年ぶり故郷をめざす男性。実家には86歳の母がいる。彼の親不孝を責めることなく母は温かく迎えてくれた。しかし、実はこのお母さんが本当は誰なのか、この男性は知らない。どういうことかっていうのは、これを読んでいくと段々分かるんですけど、ただここが自分のふるさとであるってことだけは知っている。
物語は「母」のもとに向かう男女3人の視点で展開される。彼らをそこへ導いたものは何なのか。予想を裏切る展開に最後まで目が離せない。最後は必ず目頭が熱くなる。
コロナ禍で故郷に帰れないじゃないですか。わたしも和歌山の母に2年も会えていません。そういうときにだからこそ余計に沁みるし、読んでもらいたい。わたしはこの本を読み終わって真っ先したことは、自分の母親に電話をした。大事に思っていることとか、故郷とか、母とか、いろんな自分の人生を考える1冊になる。ぜひこの機会に手に取ってください。間違いなく感動が貴方を包むでしょう。
【横綱】映画:オペレーション・ミンスミート
■内容
第二次世界大戦の英国のまさかの奇策を映画化!荒唐無稽と思われた作戦が、一大合戦へと発展していく超頭脳派スパイサスペンス。
中瀬さん:
まぁーコリン・ファースが格好いい。脇を固める役者さんも素晴らしい。そして、監督もわたしの好きな方で、一流の映画をありがとうございます。
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今年もエンタメ番付が始まりました。悪口本、中瀬さんは笑えたとおっしゃっていましたが、その悪口って結構知識がないと通じない・理解できないかも?なんて思ったりしました。中身を読んでみないとなんともですが、わたしは笑えるのかな~。解らないからこそ知りたくなるってやつなんでしょうけど、悪口より学びのほうが中心になりそう(>_<) インテリで悪口言うのも大変そうだ(笑)
それではまた来月