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うずまきぐ~るぐる 

読書書評ブログへようこそ!読んだ本についてのあれこれを思いのままにぐるぐるかきます。

【レビュー】マナーはいらない 小説の書きかた講座:三浦しをん

 

 マナーはいらない 小説の書きかた講座:三浦しをん著のレビューです。

 

 笑いのなかにある しをん先生の真面目な講座

 

いや、別に「コバルト短編小説新人賞」を狙ってるわけでもなく、もちろん小説家になりたいと思ってこの本を手にしたのではありません。目的はひとつ。しをんさんが何か面白いことを書いているに違いないという好奇心のみ。きっと笑える講座なのだろうということで読みました(笑)

 

内容は「推敲」「構成」「人称」......続々と小説を書くにあたって必要なことが登場する。タイトルから想像がつくと思うが、それらを皿に載せた料理に見立て、まるでしをんシェフが目の前にいる私たちに、一皿一皿差し出してくれるかのような凝った作りになっている。目次もオードブルから食後酒までしっかりした24皿フルコースの過剰接待が楽しめます。

 

各章、真面目な話と、しをんさんの日常が交互にやってくる感じです。講座の方は上から目線ではなく常に「一緒に頑張って書きましょう」的な奥ゆかしさが見え隠れ。例を示す時には、自分の作品から引用し解説。手の裡を明かしてくれていると言う潔さ!また、お悩み相談に答える形のお皿も用意され、より実践的なアドバイスも頂けちゃいます。

 

 

 

 

想像はしていたが、やはり小説を書くって大変な作業なのだなー。色々、辻褄を合わせるために考えなければならないことが山ほどあるのだなぁと、何度も思わされました。やろうと思えばいくらでも手を加えたくなるだろうし、どこが作品のゴールになるのかと、考えるだけでも気が遠くなる。

 

ましてや取材に出かけて、実際のお話を聴くなど、アクティブな要素も加わる。これをコツコツと毎日続けるのだから、本当に凄い。寝転んであれこれツッコミを入れながら読んでる場合じゃない(笑)もっとありがたみを感じながら読まなきゃなぁーなんて健気なことを考えたりもした。

 

ということで講座の方は感心感心の連続でしたが、わたしの狙いであったしをんさんの無駄話?の方は、うんうん、お笑い感も健在です。映画「HiGH&LOW」シリーズにはまり過ぎて、わけわかんない状態を披露してくれてたり、三代目熱や爪が剥がれたりと、相変わらずおもしろ日常が繰り広げられています。やっぱり、しをんさんは文句なく面白い。

 

わたしは言うほどしをんさんの小説は読んでいない。けど、今回本書を読んで、未読の作品も読んでみたいと思いました。特にマラソンのやつはきっと素晴らしい作品なんだろうなって。それと、しをんさんの作品の登場人物たちのファッションも注目しようと思う。こちらは本書で知ったエピソードが面白くてね。

 

小説家になりたい方も、そうでない方も、文章を書くことについて、大いに参考になると思います。とにかく文章は筋トレと一緒。書いて、書き続けて行くことも大事だそう。あと、原稿用紙何枚分かとか感覚的につかむことも。これもやっぱり筋トレっぽい。拙いレビューを書き続けている自分は、これだけはなんとなく掴んでいる。最初は文字数のチェックなんかしてたけど、今は書きながら大体の数字が判る。今回のこの書評は原稿用紙約3枚ってところかな。何気ないことですが、こういうことも実は大事だったりするんですね。

 

本書は、金言ばかりのWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」を、完全書籍化したものだそうです。堅苦しくなく、面白可笑しく読める講座なので疲れ知らずで最後まで読み切れます!小説を書かなくても参考になる部分が多いので、一読する価値はあると思いました。