大人も知らないみのまわりの謎大全:ネルノダイスキ著のレビューです。

☞読書ポイント
感想・あらすじ
これ、面白かったですよ~。そりゃ、大人ですから、すでに知っていることも少しはありましたが、本作の大部分が「おぉ!それそれ、それ知りたい!」って思う謎がいっぱいでした。あんまり載せちゃうと楽しみがなくなっちゃうので少しだけどんな謎があったかと言うと......。

(画像:Amazon)
高い建物を建てる現場ってどこでも見かけますよね。そのたびに、一番上にあるクレーンって一体どうやってあんな高さまで?って思うんですよね。あと、建物が完成したらどうやって下ろすの?って、毎回疑問を持つのだけど、そのまんまにしちゃっていました。
このように、そう言われてみれば謎的なものって世の中に溢れている。子どものころから不思議だったけど、知らなくても生活はできるものだから、特に調べたりすることもなかった.....あまりに日常に馴染みすぎているからスルーしちゃってたんですね。
そんな些細な謎を解決してくれる本書はちょっとした玉手箱。なんだかワクワクしちゃいました。子どもの時って「なんでなんで?」「どうしてどして?」って知りたい気持ちがたくさんあったじゃないですか。そんな感覚を揺り起こされたような気分です。
本作はただ単に説明していく本ではないんですよ。ちょっとしたユニークな設定の漫画になっています。主人公は宇宙人の小学生「マチオ」と「シラベ」。調べ物の宿題をしに日本にやってくるのです。(あちらの世界では、地球に来るのはちょっとダサいとされているけど)
彼らは日本にやって来て、住宅街、商店街、河原、駅前などを訪れ、視界に入るあらゆる謎なものに遭遇する。謎を発見すると、必ずどこからともなく親切に教えてくれる人々が登場する。その人たちがかなり詳しく解説してくれるのです。ここではイラストの力がとても大きく、目で見てとても楽しく学べます。
説明をしてくれる人達の名前は読んでいるうちにちょっと楽しくなってきますよ。例えば「ゴミ」の話では、「五味集太郎」。「路面標示」の話では「堂六仁角(どうろにかく)」など、語呂合わせ的な名前が妙にハマります(笑)

ということですが、まさに変わります。知ったことの見る目が変わるのはもちろん、外出先で不思議なものを見つけることの楽しさや、観察することの奥深さも身に付きます。子どもも大人もいろんなものに興味を持つと、いつも見ている景色が一段と生きて来る感じがすると思うのです。そういうきっかけになる1冊です。
イラストはややホラーちっく。そこがまたワクワクを誘う。とても楽しく、学びの多い本でした。家族で読めると思いますよ。おすすめです。
ネルノダイスキプロフィール
漫画家・イラストレーター。アーティストとして絵画や立体作品の展示を行うかたわら、2013年よりネルノダイスキ名義で漫画を描きはじめる。2015年、同人誌『エソラゴト』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞。2017年、同人誌『であいがしら』が第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で審査委員会推薦作品に選出された。著書に『いえめぐり』(KADOKAWA)、『ひょうひょう』『ひょんなこと』(ともにアタシ社)がある。散歩をしていて「あれはなんなんだろう?」と思ったものを調べるのが好きで、みのまわりの謎に興味をもった(Amazonより)
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