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【レビュー・あらすじ・感想】レンブラントの帽子 :マラマッド

 

 

 

レンブラントの帽子 :マラマッド著のレビューです。

レンブラントの帽子

レンブラントの帽子

 

 

感想 あなた、地雷を踏んでいませんか?

 

本書は1975年に集英社から刊行された短編集「レンブラントの帽子」から代表的な3編を抜粋し、復刊されたもの。どれもちょっとした人間関係の難しさをテーマに書かれています。

 

「地雷を踏む」なんて言葉が我々の会話の中に出て来ることがあると思うのですが、自分にとって何気なく発した言葉が、相手を傷つけたり、黙らせてしまったりすることって誰の身にも起こり得ること。

 

その場で「なんちゃってね」って、軽く済めば良いけど、険悪なムードで取り返しのつかないことになってしまったら…。そして、最悪なのは、なんでこの人を怒らせてしまったのか?それすら分からなかったら?…もう手に負えない。

 

 

 

 

「レンブラントの帽子」もそんな「地雷」を踏んでしまった一人の美術史家の苦悩を描いている。微妙な人との距離やモヤモヤした気持ちで過ごす日々。

 

気まずい…気まずい…そんな時間を刻みながら、「どうにかならないかな」と読者も悶々と…。果たして二人に雪解けは訪れるのか?

 

決してインパクトの強い話ではないのだけど、後からジワジワと心に広がっていく短編集です。「地雷を踏む」シーンに遭遇したら、真っ先にこの話を思い出してしまいそうです。

 

和田 誠さんの装丁画も含め、大変雰囲気がある本です。夏葉社さんの選んだ本はやはり独特な趣がある!と、再確認した1冊でもありました。