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感想・あらすじ
独特な語り口調の滝沢カレンさん。おっとりとした人柄がテレビからも感じ取れるチャーミングな女性。最近、出産されたことをニュースで知ったのですが、その時の彼女のコメントがすごく印象的でした。
約10ヶ月間暗い場所に、長い間、同じ体勢で、誰に相談するわけでもなく一人で黙々と成長していてくれたんだと思うと、尊さと神秘を感じました これからは、身動きが取れるこの制限なき世界でたくさんの景色を見て目線お揃いに一緒に成長していきたいです
本当に個性的な文章で、思わず二度読みしちゃったけど、なにかとっても惹きこまれるものがあったんです。そんなカレンさんの文章をもっと読んでみたいな~って思っていたところに本書が登場。物語なのか、児童書なのか、内容は調べずに読んでみました。
なので最初は空想のお話かと思ってたのですが、実はカレンさん「私小説」であったのです。
カレンさんの文章と同じく、読んでいくうちにカレンさんのご家族にどんどん惹きこまれていく。みんないい意味で個性的。お祖父さん、お祖母さん、そしてお母さん。カレンさんは大人たちに見守れながら育ったのです。
「かっか」ことお祖母さん。彼女のことをカレンさんはこんな風に表現。
かっかはライオン。
百獣の王と呼ばれるライオン。
毛並みが美しく、それ以上に恐ろしい。
まさにかっかっだ。
恐ろしいと言ってはいますが、かっかはカレンさんにとっては自慢のお祖母さんなんです。おしゃれでいつもきれいにお化粧をしている。友達に見せたいほど自慢だったそう。お祖母さんの影響もたくさん受けています。でもこの世の悪党よりも怖い存在でもあるという。
かっかとは反対にお祖父さんの「ちっち」は「こんないい子はみたことがない」って言ってくれるほどカレンさんに甘々だったそう。お母さんも甘やかし。なので余計にちっちが怖く感じるんだけど、でもこの家族は、これでものすごくバランスが取れている。
特にちっちは優しいお人柄は文章からも伝わってきます。カレンさんとお友達が遊んでいるのを涙ぐんで見ているような人。これだけでもどれだけカレンさんのことを可愛がっていたか分かります。
とにかく普通の出来事でも、カレンさんが言語化すると面白く大げさな表現になっていたりするものだから、思わずクスリと笑ってしまう。それはテレビで見るカレンさんの語りと一緒。「すごい表現だな!おい!」って突っ込みたくなる。
ちょっと笑ったりもしちゃうんですが、それでも旅行の話や一緒に食べたものとかのひとつひとつが、カレンさんのかけがえのない大切な時間であったことがページをめくるたびに感じられるのだ。
いつかは訪れる家族との別れは避けられないけど、受けた愛情はいつまでも残るものだ。本書を読むとものすごくそれを感じます。大切にしてもらった記憶、愛情をたくさん注いでもらった記憶は決して褪せることなく、いつまでも心に残るものなんだと。失ってしまった時ほどそれらは鮮明に蘇るものなんだと。
こんなに素敵な家族なのに、かかっかも、ちっちも、大好きなお母さんも残念ながらもういない。最後に掲載されていた家族の写真がなんとも切なく感じてしまう。しかし冒頭に書いたカレンさんの元に新たな家族がやって来たと思うと、本当に良かったと思う。天国から届いた贈りものとも思える。
最後に「まえがき」をもう一度読んで、本を読み終えて欲しい。
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